映画ファンならその名を知らない人はいないほど有名なジム・ジャームッシュ監督ですが……
まだその映画をご覧になったことがない、という方もいらっしゃると思います。
というわけで、今回は世界的に大きな影響を与えてきた映画監督ジム・ジャームッシュの魅力をお伝えしていきます!
ジム・ジャームッシュ監督作品まとめ【映画ファン必見!】
まずは、ジム・ジャームッシュのプロフィールから簡単に見ていきましょう。
ジム・ジャームッシュは、1953年1月22日生まれ、アメリカ・オハイオ州アクロン出身の映画監督です。
高校卒業後、作家を志してニューヨークのコロンビア大学に進学、在学中にフランス・パリに留学し1年間滞在。
そのパリ留学で、シネマテークに通いつめ映画にのめり込むと、帰国後、ニューヨーク大学の大学院(映画学科)に進学。
そこで出会ったニコラス・レイとヴィム・ヴェンダースに師事し、1980年に初監督作品『パーマネント・バケーション』を発表しました。
その後、1984年製作の長編第2作『ストレンジャー・ザン・パラダイス』が、カンヌ国際映画祭・カメラドール(新人監督賞)を受賞して脚光を浴びると、1989年製作の『ミステリー・トレイン』ではカンヌ国際映画祭・芸術貢献賞を受賞。
以降も、『デッドマン』『ゴースト・ドッグ』『コーヒー&シガレッツ』など話題作を発表し、2005年には『ブロークン・フラワーズ』でカンヌ国際映画祭・グランプリを受賞!
近年も、『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』『パターソン』『デッド・ドント・ダイ』などを手がけ、多くの話題を集めました。
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それではさっそく、そんなジム・ジャームッシュ監督が手がけてきたおすすめ映画の数々をご紹介していきます!
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
まずは、1984年に製作された映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』。
出演は、ジョン・ルーリー、エスター・バリント、リチャード・エドソン、セシリア・スターク、など。
あらすじ
ニューヨークで暮らす主人公・ウィリーは、ある日、ハンガリーから渡米してきた従姉妹エヴァの面倒を見ることに……。
最初はエヴァを邪険にしていたウィリーだが、友人・エディとともに、次第にエヴァの魅力に惹かれていって……!?
おすすめポイント
第37年カンヌ国際映画祭・カメラドールを受賞し、ジム・ジャームッシュの名を世界に知らしめ大きな影響を与えた一作。
僕も大好きな作品で、たまに無性に見返したくなって何度も観ている映画です。
まだご覧になっていない方は、ぜひこの機会にご覧になってみてください!
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『ダウン・バイ・ロー』
続いては、1986年製作の映画『ダウン・バイ・ロー』。
出演は、トム・ウェイツ、ジョン・ルーリー、ロベルト・ベニーニ、エレン・バーキン、ニコレッタ・ブラスキ、など。
あらすじ
刑務所で同房になった3人の男たち。
最初はチグハグだった彼らだが、次第に奇妙な友情で結ばれて……!?
https://www.youtube.com/watch?v=CCWZ5Abh6LQ
おすすめポイント
第39回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門に出品された本作も、やはり傑作映画です!
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』と合わせて必見!
どちらも若い映画ファンにはぜひ観ていただきたいおすすめ映画です!
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『ミステリー・トレイン』
次にご紹介するのは、1989年公開の映画『ミステリー・トレイン』。
出演は、工藤夕貴、永瀬正敏、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス、サンキ・リー、ジョー・ストラマー、スティーブ・ブシェーミ、トム・ウェイツ、など。
あらすじ
ロックンロールの聖地・テネシー州メンフィスのホテルを舞台に、3組の旅人たちが過ごす一夜を描いたオムニバス映画。
エルヴィス・プレスリーの『ブルー・ムーン』が流れる夜が明け、やがて、一発の銃声が響きわたって……。
おすすめポイント
第42回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門で芸術貢献賞を受賞した本作。
これまた素晴らしい作品です!
ちなみに、日本人俳優・工藤夕貴さんが起用された経緯ですが……
ジム・ジャームッシュは、石井聰亙(現在は石井岳龍)監督の映画『逆噴射家族』を観て、工藤夕貴さんを発見したと語っています。
また、ベルナルド・ベルトリッチ監督から「(相米慎二監督の)『台風クラブ』も観ろ」と勧められて観たとのこと。
国境も言語も関係なく、映画をとおして監督と俳優が出会う……そんな夢のような、奇跡のような出来事が、映画ならではの魅力でもありますね!
ちなみに、工藤夕貴さんの出演作『逆噴射家族』と『台風クラブ』もめちゃくちゃ面白い、映画ファン必見の傑作です!
『ミステリートレイン』と合わせて、ぜひご覧ください!
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逆噴射家族
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台風クラブ
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『ナイト・オン・ザ・プラネット』
続いては、1992年公開の映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』。
出演は、ウィノナ・ライダー、ジーナ・ローランズ、ジャンカルロ・エスポジート、イザーク・デ・バンコレ、ベアトリス・ダル、ロベルト・ベニーニ、マッティ・ペロンパーなど。
あらすじ
5つの挿話から成るオムニバス形式の作品。
大物エージェントを乗せた若い女性タクシー運転手、英語が話せない移民のタクシー運転手、盲目の女性客と口論になるタクシー運転手、話し出したら止まらないタクシー運転手、酔っ払い客に翻弄されるタクシー運転手……。
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、それぞれの都市で、同時刻に起こる、タクシー運転手と乗客の物語が描かれる。
おすすめポイント
同じ星、同じ時間、それぞれの場所で巻き起こる物語、というアイデアも秀逸な一作!
個人的には、1話目のウィノナ・ライダーとジーナ・ローランズの共演作が大好きです。
おすすめ!
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『デッドマン』
次にご紹介するのは、1995年に公開された映画『デッドマン』です!
出演は、ジョニー・デップ、ゲイリー・ファーマー、ロバート・ミッチャム、ガブリエル・バーンなど。
あらすじ
19世紀、アメリカ西部にやって来た会計士のウィリアム・ブレイク。
ある日、痴話喧嘩に巻き込まれたブレイクは、胸に銃弾を受けてしまう……。
そうして、追手から逃れるハメになったブレイクは、刻々と死が迫るなか、ひとりのネイティブ・アメリカンに出会って……!?
おすすめポイント
さまざまなジャンルを横断するジム・ジャームッシュ唯一の西部劇である『デッドマン』は、その西部劇が持つ「神話性」に結びついたまさに大傑作!
撮影監督ロビー・ミュラーの美しいモノクロ映像も必見です!
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『コーヒー&シガレッツ』
続いては、2005年公開の映画『コーヒー&シガレッツ』。
出演は、ロベルト・ベニーニ、スティーブ・ブシェーミ、イギー・ポップ、トム・ウェイツ、ケイト・ブランシェット、ジャック・ホワイト、アルフレッド・モリーナ、スティーブ・クーガン、RZA、ビル・マーレイ、など。
あらすじ
コーヒーを飲み、タバコをくゆらせる登場人物たちの、さまざまなエピソードが描かれていくオムニバス作品。
おすすめポイント
1986年に『サタデー・ナイト・ライブ』の依頼で制作された短編(ロベルト・ベニーニ出演)をきっかけに、10年以上にわたって撮りためられたさまざまなショートストーリーがまとめた一作です!
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『ブロークン・フラワーズ』
続いては、2006年公開の映画『ブロークン・フラワーズ』。
出演は、ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン、ジュリー・デルピー、クロエ・セヴィニー、など。
あらすじ
とある中年男性のもとに、ある日一通の手紙が届いた……。
そこには、「あなたの子供がもうすぐ19歳になる」と書かれていて……!?
その手紙をきっかけに、彼は20年前の交際相手を訪ねて回ることになるのだが……!?
おすすめポイント
第58回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した本作。
サエない中年男が、昔の女を訪ね歩くだけの映画が、どうしてこれほど面白いのでしょうか。
大好きな一本です! おすすめ!
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『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
次にご紹介するのは、2013年に公開された映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』。
出演は、トム・ヒドルストン、ティルダ・スウィントン、ミア・ワシコウスカ、ジョン・ハート、アントン・イェルチン、ジェフリー・ライトなど。
あらすじ
吸血鬼でありながら、ミュージシャンとして活躍するアダム。
ある日、アダムは何世紀にもわたって愛し合ってきた恋人・イヴと久しぶりに再会する。
ところが、そんなふたりのもとに、イヴの妹・エヴァが訪れたことをきっかけに、やがて3人の運命はゆっくり変化していくことになって……!?
おすすめポイント
こちらは、第66回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門に出品された、一風変わった吸血鬼のラブストーリーです。
なんとも言えない味わいがあって、魅力的な一作。
これも面白いですよ。
ご覧になっていない方は、この機会にぜひ!
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『パターソン』
続いては、2017年に公開された映画『パターソン』。
出演は、アダム・ドライバー、ゴルシフテ・ファラハニ、バリー・シャバカ・ヘンリー、永瀬正敏、など。
あらすじ
ニュージャージー州・パターソンに暮らすバス運転手の青年・パターソン。
パターソンは毎朝目覚めると妻のローラにキスをして出かけ、バスを走らせ、帰宅後には愛犬マービンを伴ってバーで一杯のビールを飲む生活を繰り返していて……!?
おすすめポイント
人気俳優アダム・ドライバーが主演し、『ミステリー・トレイン』以来の出演となった永瀬正敏さんとの共演でも話題になった本作。
第69回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門にも出品されました。
ドラマチックな展開を楽しむエンタメ映画を観ることが多い、という方にこそ観てもらいたい一作。
平凡な日常を切り取った作品ですが……そのなかにも「映画の楽しみ方」があることをきっと知っていただけるはず。
おすすめの良作映画です!
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『デッド・ドント・ダイ』
最後は、2020年に公開された映画『デッド・ドント・ダイ』。
出演は、ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーブ・ブシェーミ、ダニー・クローバー、セレーナ・ゴメス、トム・ウェイツ、など。
あらすじ
アメリカの片田舎にある警察署に勤務する3人の警察官、ロバートソン署長、ピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛もない住人トラブルの対応に追われる日々を過ごしていた……。
そんなある日、ダイナーで変死事件が発生!
さらに、墓場から死者が次々とよみがえり、町にゾンビがあふれる事態になって……!?
おすすめポイント
第72回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門に出品されたことでも話題となった本作。
ジム・ジャームッシュ監督による、ゾンビ・コメディ映画です。
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セヴィニー、スティーブ・ブシェーミなど豪華キャストの競演も大きな見どころのひとつ!
ゆるいテンポで、メタで、意外とハードルが高いのですが……バカバカしいナンセンスな喜劇を楽しみたい一作です。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、世界的に多くのファンを持つ映画監督ジム・ジャームッシュの手がけてきたおすすめ作品をまとめてご紹介させていただきました!
おすすめ!
というわけで、今回は以上「ジム・ジャームッシュ監督作品まとめ【映画ファン必見!】」でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
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