2020年の第92回アカデミー賞で、監督作品『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』が計6部門でノミネートされたことでも話題となった女優グレタ・ガーウィグ。
女優としてだけでなく、映画監督としても今後ますます大活躍していくそんなグレタ・ガーウィグの出演作品をまとめてご紹介します!
映画監督としても大活躍!グレタ・ガーウィグの出演作品まとめ
まずは、グレタ・ガーウィグのプロフィールについて簡単に見ていきましょう!
グレタ・ガーウィグは、1983年生まれ、米カリフォルニア州サクラメント出身の女優・映画監督。
カトリック系の女子校を卒業後、ニューヨークのバーナード・カレッジ在学中に、即興劇団の旗揚げに参加。
当初は劇作家を目指していたそうですが、ジョー・スワンバーグ監督の『LOL』『ハンナだけど、生きていく!』などに出演するうちに女優として頭角をあらわし、「マンブルコアのミューズ」として新しい世代を代表する存在になっていきました。
その後、『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』で組んだノア・バームバック監督との出会いを経て、人気女優へと成長!
2012年、ノア・バームバック監督作『フランシス・ハ』では共同脚本と主演をつとめ、ゴールデン・グローブ賞・(ミュージカル/コメディ部門)主演女優賞にノミネート。
その後も、ウディ・アレン監督『ローマでアモーレ』、マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』などの話題作に数多く出演。
2018年には、映画監督として(はじめての単独長編監督作)『レディ・バード』を発表し、第90回アカデミー賞・監督賞・脚本賞にノミネート。
2020年には、監督第2作『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』が第92回アカデミー賞・作品賞/主演女優賞/助演女優賞/脚色賞/作曲賞など6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。
また、2019年にはノア・バームバック監督とのあいだに第一子である男児を出産しています。
余談ではありますが、上記のプロフィールのなかに出てきた「マンブルコア」という言葉についても、簡単にご説明しておきたいと思います。
「マンブルコア」ってなに?
「マンブルコア」は、アンドリュー・バジャルスキーの映画『FUNNY Ha Ha』(2002年)をきっかけに始まったと考えられているアメリカ・インディーズ(自主制作)映画のムーブメントのことを指します。
「マンブルコア」の特徴としては、下記のような制作スタンスが挙げられます。
「マンブルコア」の特徴
超低予算
デジタルカメラでの撮影
プロではない俳優が出演している
セリフはすべて即興
「マンブルコア」の原点・映画『FUNNY Ha Ha』
ちなみに、日本ではじめて「マンブルコア」という言葉を紹介したのは、コラムニスト・ライター・翻訳家として活躍されている山崎まどかさん。
山崎さんご本人は、このように語っています。
マンブルコアとはもともと「ぶつぶつ言う」といった意味なんですけど、それは声が聞き取りにくいというニュアンスのほかに、そもそも言っている内容がつまらないと。
『ハンナ』も82分ありますけど、気のきいた台詞はひとつもないんですよ。
なんでそうなるのかには一応理由があって、普通の人たちが普通にしゃべっていたら、当然そうなるだろうと。
だからリアリズムといえばリアリズムなんですけど、これを映画でやるというのは、やはりすごいですよね。
(出典:Indie Tokyo「『ハンナだけど、生きていく!』とは?“マンブルコア”とは何か?」)
それでは続いて、グレタ・ガーウィグの監督作品からご紹介していきます!
『レディ・バード』
まずは、2018年に公開されたグレタ・ガーウィグ初めての長編単独監督作品『レディバード』。
出演は、シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、トレイシー・レッツ、ルーカス・ヘッジズ、ティモシー・シャラメ、など。
あらすじ
閉塞感漂う片田舎の町──。
カトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンは、高校生活最後の年を迎えた……。
大学進学について母親と衝突した彼女は、ある日、校内ミュージカルのオーディションに参加。
そこで出会ったダニーと親密になっていくのだが……!?
おすすめポイント
グレタ・ガーウィグの出身地でもあるカリフォルニア州サクラメントを舞台に、自伝的な要素を盛り込んだ青春映画です。
高校生の主人公とその母親との関係を中心に描かれる物語は、ぜひ同世代の10代の観客に観てもらいたいもの!
映画との出会いで人生が少し救われたり、一歩前に進むきっかけになったり……感性がビビッドな10代の観客にとって、そんな体験を与えてくれる映画だと思います。
映画を観る
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
続いては、2020年に公開されたグレタ・ガーウィグ監督第2作『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』。
出演は、シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、ローラ・ダーン、ティモシー・シャラメ、メリル・ストリープ、など。
あらすじ
南北戦争時代に生きる四姉妹──。
しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。
女性が表現者として成功することが難しい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続けていた……。
そんな彼女は、性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと、思いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進むのだが……!?
おすすめポイント
グレタ・ガーウィグが、『レディ・バード』主演のシアーシャ・ローナンと再びタッグを組み、名作小説『若草物語』の映画化にチャレンジした本作。
4女エイミーを演じるフローレンス・ピューの存在感にも目が奪われる一作です。
アカデミー賞を受賞した衣装デザインにも注目してご覧ください!
映画を観る
それでは続いて、グレタ・ガーウィグのこれまでの出演映画から、おすすめ作品をご紹介していきます!
『20センチュリー・ウーマン』
続いては、『サムサッカー』『人生はビギナーズ』などのマイク・ミルズ監督作品『20センチュリー・ウーマン』!
出演は、アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ、ルーカス・ジェイド・ズマン、ビリー・クラダップ、など。
あらすじ
1979年のサンタバーバラ──。
思春期の息子ジェイミーの教育に悩むシングルマザーのドロシア。
彼女は、ルームシェアで暮らす写真家アビーと、近所に暮らすジェイミーの幼なじみのジュリーに、ジェイミーを助けてやってほしいと頼むのだが……!?
おすすめポイント
15歳の少年・ジェイミーが、シングルマザーの母親をはじめとした周囲の女性たちと体験する特別な夏を描いた本作。
もしかすると、エンタメ作品がお好きな方は退屈に感じるかもしれませんが……ぜひおすすめしたい大好きな作品です。
マイク・ミルズ監督作品は『サムサッカー』と『人生はビギナーズ』も素晴らしいので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
映画を観る
『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』
次にご紹介するのは、2017年に公開された映画『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』。
出演は、グレタ・ガーウィグ、イーサン・ホーク、ジュリアン・ムーア、ビル・ヘイダー、マーヤ・ルドルフ、など。
あらすじ
ニューヨークの大学で働くマギーは、妻子持ちの文化人類学者ジョンと恋に落ちる……。
一方、ジョンも仕事ひとすじで家庭を顧みない妻ジョーゼットに愛想を尽かし、離婚してマギーと再婚することを決意する……。
数年後──。
ジョンとマギーは子どもにも恵まれて幸せな毎日を送っているかに見えたが、小説家になるため仕事を辞めたジョンとの生活にマギーは不安を感じていて……。
そんななか、前妻ジョーゼットと親しくなったマギーは、ジョンはジョーゼットと一緒にいた方が幸せになれると気づき、夫を前妻に返すという突拍子もない計画を思いつくのだが……!?
おすすめポイント
気楽に観られるコメディで、超オススメの一作です!
イーサン・ホークとジュリアン・ムーアが共演している作品なんて、観ているだけで幸せになってしまいます(笑)
ぜひお楽しみください!
映画を観る
『EDEN エデン』
続いては、2015年に公開された映画『EDEN エデン』。
出演は、フェリックス・ド・ジブリ、ポーリン・エチエンヌ、ロマン・コリンカ、ヴァンサン・マケーニュ、グレタ・ガーウィグ、ローラ・スメット、ゴルシフテ・ファラハニ、など。
あらすじ
エレクトロミュージックがフランスの音楽シーンを席巻しつつある1990年代・パリ──。
大学生のポールは親友とDJデュオを結成し、瞬く間にシーンの中心へと躍り出る。
ポールは突然の名声に酔いしれるが、やがて私生活では金銭感覚を失い、ドラッグに溺れ、恋人との関係も悪化してしまって……!?
おすすめポイント
フランスの女性監督ミア・ハンセン=ラブが、ダフト・パンクを中心としたフレンチハウス黎明期を舞台に、実際にDJとして活躍する実兄をモデルにした主人公を描いた青春映画!
ダフト・パンクが誕生する軌跡をたどりながら、ひとりの青年が人気DJにのぼりつめていく……そんな栄光と挫折を描いています。
グレタ・ガーウィグの出演シーンはそれほど多くないですが、当時新鋭として注目されていたミア・ハンセン=ラブ監督作品にちゃっかり出演するあたり、やはりただモノではないな、と感じさせられます(笑)
映画を観る
『フランシス・ハ』
続いては、2014年に公開された映画『フランシス・ハ』。
出演は、グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライバー、マイケル・ゼゲン、パトリック・ヒューシンガー、など。
あらすじ
ニューヨーク・ブルックリン──。
ダンサーを目指しながら、親友ソフィとルームシェアをして楽しい日々を送っていた27歳のフランシス。
ところが、恋人にフラれ、ソフィとの同居生活も解消になってしまったことから、フランシスは居場所を求めてさまようことになって……!?
おすすめポイント
ノア・バームバック監督が、ニューヨークを舞台に、モノクロの映像でひとりの女性の悪戦苦闘する姿をユーモラスに描いた青春映画!
「ニューヨーク、モノクロ、コメディ」の代名詞ともいえるウディ・アレン作品を更新させるような生き生きとした描写の数々に、共同脚本でもあるグレタ・ガーウィグの存在が大いに貢献しています。
また、デヴィッド・ボウイの『モダン・ラブ』の使用は、当然レオス・カラックス監督の『汚れた血』からの引用。
若い映画ファンには、レオス・カラックス作品もオススメです!
「仕事、恋愛、生き方」に悩んだことのある20代女性ならきっとグッとくる内容だと思います。ぜひご覧いただきたい良作!
映画を観る
『抱きたいカンケイ』
次にご紹介するのは、2011年に公開された映画『抱きたいカンケイ』。
出演は、ナタリー・ポートマン、アシュトン・カッチャー、ケビン・クライン、ケイリー・エルウェス、リュダクリス、グレタ・ガーウィグ、など。
あらすじ
病院勤務の医者・エマは、日々の仕事に追われ、恋愛をする暇もない独身女性。
ところがそんなある日、彼女は長年の親友・アダムと一線を超え、肉体関係を持ってしまう……!
そうして、ふたりは恋愛感情のない、カラダだけの関係を続けることになるのだが……!?
おすすめポイント
こちらは、ナタリー・ポートマンとアシュトン・カッチャーが共演したロマンティックコメディ。
気楽に楽しめるラブコメで、僕は大好きな一作。
恋愛ドラマやコメディがお好きな方には、おすすめです!
グレタ・ガーウィグは、ナタリー・ポートマンの友達役として出てきます。
映画を観る
『ベン・スティラー 人生は最悪だ!|グリーンバーグ』
最後にご紹介するのは、グレタ・ガーウィグの出世作といえる映画『ベン・スティラー 人生は最悪だ!|グリーンバーグ』。
出演は、ベン・スティラー、グレタ・ガーウィグ、リス・エバンス、ジェニファー・ジェイソン・リー、クリス・メッシーナ、ブリー・ラーソン、ジュノー・テンプル、など。
あらすじ
精神病院から退院したばかりの40歳の男ロジャーは、長期旅行に出かけた弟家族の豪邸を預かるため、久々に故郷ロサンゼルスを訪れる……。
そうして、昔の仲間たちと再会を果たしたロジャーだったがが、彼らの変化に孤独感を募らせていくことになって……!?
そんなある日、ロジャーは弟のアシスタントとして働く女性フローレンスと出会って……!?
おすすめポイント
日本では劇場未公開・DVDブルーレイ未発売の作品ですが、グレタ・ガーウィグがノア・バームバック監督と出会った記念すべき作品です。
ベン・スティラー主演ということで、明るくハチャメチャなコメディを想像しがちですが……その想像とはまるで違う、淡々とした印象すらあるヒューマンドラマです。
僕は大好きですし、映画ファンにぜひおすすめしたい一作です!
映画を観る
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、映画ファンにはおなじみのグレタ・ガーウィグが、これまでに出演した作品と監督した作品をまとめてご紹介させていただきました!
気になる映画があれば、ぜひこの機会にご覧ください!
おすすめ!
というわけで、今回は以上「映画監督としても大活躍!グレタ・ガーウィグの出演作品まとめ」でした!
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた。
人気記事 【副業で稼ごう】やりやすい副業7選!【スキル不要】
人気記事 【映画業界・エンタメ業界】に強い求人サイト・転職エージェント3選
\ ぜひこちらの応援クリックもお願いします! /