【映画・ドラマ】プロの脚本家になるには?|やるべきことは3つです

10月 7, 2021

【映画・ドラマ】プロの脚本家になるには?|やるべきことは3つです

 

プロの脚本家になりたい!

でも……具体的にどんなことを勉強すればいいのかわかりません……。

 

今回は、そのような悩みをお持ちの方にお答えします。

 

映画・ドラマなど映像制作の仕事をしながら、専門学校で映画シナリオを教えています。

毎年数多くの若者たちが映画制作の勉強に励んでいますが、技術の向上はやはり時間がかかるもの。

1〜2年であっさりプロの脚本家になれる人というのは、よほど運に恵まれなければ難しいでしょう。

 

しかしそうした学びの中でも、これを知っているかどうかで、まるで結果が違うということがあります。

 

というわけで今回は、「プロの脚本家になりたい!」という目標に向かってがんばろうとしている方に向けて、「脚本家になるためにやるべき具体的なこと」をご紹介させていただきます!

ぜひ最後までお読みいただけたらうれしいです。

こんな方におすすめ

  • 脚本家になりたい方
  • 脚本の勉強の仕方がわからない方
  • 映画・ドラマに関わる仕事をしたい方

 

【映画・ドラマ】プロの脚本家になるには?|やるべきことは3つです

まず、脚本家になるまでの道筋をザッと見ておきましょう。

 

脚本家になるまでの道筋

シナリオの書き方を学べる学校(大学・専門学校・シナリオスクール)に通う。

シナリオの公募・コンクールに応募する。

映像制作関係の仕事で働きながら、シナリオを書く。

自主制作の映画・舞台公演などでシナリオを書き、作品を発表する。

 

上記が、プロの脚本家・シナリオライターになる主な道筋になります。

 

このあたりの、「プロの脚本家・シナリオライターになる道筋」については、また別の記事で詳しく書かせていただきます。

 

今回は、上記のような勉強・活動を行いながら、あるいは、完全な独学タイプの方であっても参考にしていただける「脚本家になるためにやるべき具体的なこと」をご紹介します!

 

脚本家になるためにやるべき具体的なこと

結論からお伝えすると、脚本家になるためにやるべき具体的なことは以下の3つ!

名作映画を100本観る。

好きな映画を分析する。

好きな映画の構成を書き出す。

 

これは、『3年でプロになれる脚本術』という書籍でも提案されているもの。

 

脚本を学びはじめたばかりの初心者の方から、「自分の書く脚本が、なかなか上達しない」「評価されない」という悩みをお持ちの方まで、間違いなく脚本を書く力がついていく鍛錬になります。

 

というわけで、まずはその書籍『3年でプロになれる脚本術』についてご紹介させていただきます!

『3年でプロになれる脚本術』の著者は、ドラマ・映画の脚本家・映画監督として活躍されている尾崎将也さんです。

 

『3年でプロになれる脚本術』

尾崎将也

尾崎将也(おざき・まさや)

1960年4月17日生まれ、兵庫県西宮市出身の映画監督・脚本家。

関西学院大学・文学部卒業後、『屋根の上の花火』で第5回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞

その後、数多くのテレビドラマ・映画の脚本を手がける。

2010年『ランデブー!』で映画監督デビュー。

2017年には監督第2作『世界は今日から君のもの』が公開された。

これまでに手がけた主なテレビドラマ脚本は、

『踊る大捜査線・初夏の交通安全スペシャル』『特命係長・只野仁』『結婚できない男』『梅ちゃん先生』など。

その他、主な映画作品(脚本)は、

『結婚』『天国からのエール』『大失恋。』『g@me.』など。

>> 尾崎将也 公式サイト

>> 尾崎将也 ツイッター

 

そんな尾崎将也さんが2016年に発表された『3年でプロになれる脚本術』は、シナリオの初心者〜中級者向けの指南書

 

シナリオを学びたい方にはおすすめの書籍です!

 

 

『3年でプロになれる脚本術』の内容は、もともとご本人が書かれているブログに掲載された内容を大幅に加筆・修正したもの。

気になる方は、ぜひ尾崎将也さんのブログも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか!

 

というわけで、その書籍の中でも提案されているのが、前述した3つの方法です。

名作映画を100本観る。

好きな映画を分析する。

好きな映画の構成を書き出す。

 

それでは、『3年でプロになれる脚本術』の内容と合わせて、3つの方法を見ていきましょう!

 

名作映画を100本観る

プロの脚本家になるには?【やるべきことは3つです】

『3年でプロになれる脚本術』で最初に大きく主張されているのが……

アウトプットの前にはインプットが必要

ということです。

 

そして、「一定数のインプットを積み重ねることで、脚本を書く能力を育てる畑を耕そう」と語られています。

 

詳しくは本書を読んでいただくのがいちばんですが、僕自身もこの主張はよく理解できます。

10〜20代で好きなものも興味のないものも大量に映画を観る期間を過ごしたことは、間違いなく自分にとって大きな糧になっていると実感しています。

 

そんなわけで、『3年でプロになれる脚本術』でも推奨されているのが、名作映画を100本観ようということ。

 

でも、名作映画って……どんな映画を観ればいいんですか?

 

そんな方には、まずは『3年でプロになれる脚本術』で取り上げられている100本を鑑賞することをオススメします!

 

『3年でプロになれる脚本術』で取り上げられている名作映画100選

洋画

『風と共に去りぬ』 『街の灯』 『或る夜の出来事』
『カサブランカ』 『第三の男』 『市民ケーン』
『ローマの休日』 『素晴らしき哉、人生!』 『麗しのサブリナ』
『アパートの鍵貸します』 『昼下がりの情事』 『情婦』
『サンセット大通り』 『お熱いのがお好き』 『十二人の怒れる男』
『レベッカ』 『北北西に進路を取れ』 『サイコ』
『見知らぬ乗客』 『太陽がいっぱい』 『道』
『山猫』 『冒険者たち』 『アラビアのロレンス』
『ベン・ハー』 『大脱走』 『博士の異常な愛情』
『戦場にかける橋』 『俺たちに明日はない』 『明日に向かって撃て!』
『真夜中のカーボーイ』 『ゴッドファーザー』 『ゴッドファーザーPARTⅡ』
『チャイナタウン』 『スティング』 『ジョーズ』
『クレイマー、クレイマー』 『トッツィー』 『狼たちの午後』
『評決』 『ダーティハリー』 『タクシー・ドライバー』
『アニー・ホール』 『ダイ・ハード』 『ゴースト〜ニューヨークの幻』
『デーヴ』 『ビッグ』 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
『羊たちの沈黙』 『セブン』 『ミッドナイト・ラン』
『ギルバート・グレイプ』 『愛と青春の旅だち』 『ジャガーノート』
『ロッキー』 『ファール・プレイ』 『恋人たちの予感』
『E.T.』 『刑事ジョン・ブック/目撃者』 『ウォール街』
『タイタニック』 『バタフライ・エフェクト』 『レスラー』

邦画

『生きる』 『七人の侍』 『用心棒』
『椿三十郎』 『羅生門』 『野良犬』
『悪い奴ほどよく眠る』 『天国と地獄』 『赤ひげ』
『東京物語』 『晩春』 『麦秋』
『早春』 『女の園』 『二十四の瞳』
『近松物語』 『雨月物語』 『西鶴一代女』
『偽れる盛装』 『めし』 『浮雲』
『乱れる』 『ゼロの焦点(1961年) 『日本のいちばん長い日(1967年)
『切腹』 『砂の器』 『華麗なる一族』
『家族ゲーム』 『幸福の黄色いハンカチ』 『祭りの準備』
『男はつらいよ(シリーズ) 『青春の殺人者』 『太陽を盗んだ男』
『マルサの女』 『Wの悲劇』 『新幹線大爆破』
『たそがれ清兵衛』

 

映画を観るだけですから、学校に通っていようが、仕事をしていようが、誰にでもできることですよね。

だけど、意識的にそれをするかしないかで、大きな差が生まれるのは間違いありません。

 

あなたが本気で脚本家・シナリオライターになりたいと考えているならば、ぜひ今日からひとつずつ映画を観てみてはいかがでしょうか!

 

もしも、「古い映画を見慣れていなくて腰が重いなぁ」と思われるようでしたら、比較的観やすい、下記の10作品あたりからチャレンジしてみることをオススメします。

どの作品も、観ておいて絶対に損はしない作品ばかりです。

参考にしていただけたらうれしいです。

 

名作映画10選!

『ローマの休日』

映画を観る

 

『サイコ』

映画を観る

 

『ゴッドファーザー』

映画を観る

 

『ジョーズ』

映画を観る

 

『クレイマー、クレイマー』

映画を観る

 

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

映画を観る

 

『ロッキー』

映画を観る

 

『七人の侍』

映画を観る

 

『東京物語』

映画を観る

 

『新幹線大爆破』

映画を観る

 

好きな映画を分析する

プロの脚本家になるには?【やるべきことは3つです】

2つ目の方法は、「好きな映画を分析する」というものです。

たくさんインプットをすると同時に、脚本を書く能力を向上させるためにさらに大切になってくるのが、この「映画を分析する」という作業!

 

具体的には、あなたが映画を観て「面白い」と感じた箇所について、「どうして面白いのか?」と考え、「なるほど、こうなっているから面白いのか!」と理解するまでの作業です。

 

映画(脚本)は論理的に組み立てられている

良い脚本や映画は、とても論理的に書かれ(作られ)ているものです。

たとえばそれは、「Aがあり、その次にBがくるから、そのあとのCが面白く感じる」というようなこと。

「面白いなぁ」「笑った」「泣いた」など、観客として感覚的に受け取っていたその「面白さ」を、自分なりに分析する作業を繰り返すことで、「面白さ」を作り出すテクニックやノウハウとして蓄積していくことができるようになっていくのです。

 

好きな映画の構成を書き出す

プロの脚本家になるには?【やるべきことは3つです】

3つ目の方法は、「分析する」ことの一環でもありますが、「好きな映画の構成を書き出す」こと!

 

これも、『3年でプロになれる脚本術』をはじめさまざまな指南書で推奨されている方法ですが、「脚本を書く能力の向上」のためには不可欠な作業と言っていいくらい大切なものです。

 

たとえば、自宅でDVDや配信で映画をご覧になったあとに、その映画の頭からどのようなシーンがどのような順番で並んでいたか、もう1度映画を観ながらその映画全体の構成を書き起こしていく作業です。

 

当然時間はかかりますし、面倒くさい作業に感じられるかもしれません。

ですので、自分がとくに面白いと感じる映画からはじめるのが良いと思いますが、これもめちゃくちゃ勉強になる方法です。

 

「なにが描かれているか」を具体的に理解しよう

僕は専門学校で教えていて、「鑑賞した映画のあらすじを書いて」という課題をたまに生徒に出すのですが……そんなとき、「あらすじ」というより感想文のような文章を提出する生徒が毎回います。

映画を観るという体験は、どうしても「映画に導かれた自分の感情」が伴って心に残るものですし、観客としてはそれで問題ないのですが、作り手になる場合は少し違います。

映画を観るということを、「スクリーンになにが写っていたか」「なにが起きていたか」という具体を理解する作業へと切り替えていく必要があるんです。

 

そういった意味でも、この「好きな映画の構成を書き出す」という作業は、「脚本を書く能力を向上させる」ための必須科目になってくるかと思います。

そもそも自分の好きな映画を分析するわけですから、慣れるとすごく楽しい作業になっていきますよ。

ぜひチャレンジしてみてください!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「プロの脚本家になりたい!」という目標に向かってがんばろうとしている方に向けて、「脚本家になるためにやるべき具体的なこと」をご紹介させていただきました。

 

合わせて取り上げた書籍『3年でプロになれる脚本術』には、今回ご紹介した内容のほかにも、

ストーリーの作り方

ドラマの主人公は成長しなければいけないのか

初心者が避けた方がいい題材とジャンル

連ドラはこうして作られる

などなど、参考になる考え方がたくさん語られています。

 

本気で「脚本家・シナリオライター」になりたいと考えている方には、ぜひオススメしたい一冊です!

 

なお、『3年でプロになれる脚本術』で語られているのは、けっして「3年あればプロの脚本家になれる」ということではなく、「脚本家としての能力を向上させるための畑を耕すのに、少なくとも3年はかかるよ」というもの。

 

脚本家は、技術職です。

匠の技を身に付けるには、やはりそれなりの時間がかかると心に刻んでおくことも大切ですよね!

 

もしもあなたが本気でやりたいなら、たくさんインプットして脚本能力の向上を目指していきましょう!

僕も負けないように、もっともっと努力していきたいと思います!

 

というわけで、今回は以上「【映画・ドラマ】プロの脚本家になるには?|やるべきことは3つです」でした!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた。

 

 

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