今回は、映画制作における「俳優の仕事」にポイントを絞って記事を書きたいと思います!
映画制作の工程についての記事はコチラ!
今回お伝えしたいのは、まだ映画撮影の現場に慣れていない俳優が、とくに「意識するべきこと」です。
映画やドラマの撮影現場というのは、慣れないうちはとにかく戸惑うことが多いと思いまが、そんななかでも、なんとか最高のパフォーマンスをしたいと誰もが願っているはずです。
というわけで、今回は「映画撮影の現場で俳優に求められることは?【準備が大切です】」!
ぜひ最後までお読みください。
こんな方におすすめ
- 俳優になりたい方
- 映画制作の流れが知りたい方
- 撮影に向けて俳優がやるべきことを知りたい方
映画撮影の現場で俳優に求められることは?【準備が大切です】
結論からお伝えすると……
撮影現場で俳優に求められることは、(タイトルにもあるように)「しっかりと準備をして現場にのぞむこと」です。
そう感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、とにかく必要なのは、「しっかり準備する」という意識です。
詳しく解説していきます。
映画制作の流れと、俳優の関わり方(1)
前回の記事で解説させていただきましたが、映画制作のおおまかな流れは、以下のとおり。
映画の制作工程
つまり、映画はひとつのプロジェクトに対して、1年、2年という長い期間をかけて作られていきます。
撮影が行われる前、「企画開発から撮影まで」の期間だけでも、少なくとも1年程度は時間が使われるものです。
ここからなにがわかるかというと……
監督やスタッフは、かなり長い時間をかけて準備をし、撮影にのぞんでいる
ということです。
俳優は、どのように映画制作に関わるか?
一方、俳優はどのようにひとつの映画制作に関わるかといえば……
(仮に、あなたが直接指名されてキャスティングされた場合)
ステップ①撮影の1週間くらい前に行われる衣小合わせ(衣装・小道具のフィッティング)に参加することが、最初の関わりになります。
事前に台本は受け取りますが、衣小合わせで初めて監督と顔を合わせることになるんです。
その衣小合わせで、用意された衣裳のフィッティングをして、役柄について不明点などがあれば監督と方向性を打ち合わせることになります。
その場で行われる監督との打ち合わせは、多くの場合10〜20分程度で終わってしまうと思います。
ステップ②
そうして、衣小合わせを終えたあなたが、次に呼ばれるのは……撮影現場です。
そう、もう撮影本番なんですっ!
その場合、台本を渡されただけで、打ち合わせなどは当然行われないままに撮影本番を迎えることになります。
映画制作の流れと、俳優の関わり方(2)
さて、そんなこんなで撮影当日を迎えると……
ステップ③あなたは朝早くに集合場所に向かうことになります。
そして、ロケバスで撮影現場へと連れていかれ、控室に入り、ヘアメイクを施され、衣裳に着替えて、ひと息つくと……あっという間に、助監督がやって来て、「○○さん、お願いします」と撮影現場に連れて行かれることになります。
そうして、あなたは……大勢のスタッフと、どっしりした大きなカメラ、照明機材などが待ち構えている撮影現場に入ります。
もしかするとそこには、共演者として有名なベテラン俳優や、売れっ子のアイドルがいるかもしれません。
さらにいえば、映画の撮影スタッフというのは、なんで?っていうくらい怖い顔をしていたりしますから、不慣れなあなたにとって、その現場の雰囲気は……
とにかく圧がすごい!
と、圧倒されてしまうものかもしれません。
けれど、そんなあなたのメンタルなど、誰もケアしてくれないでしょう。
なぜなら、その場にいる全員が、撮影現場に入ったあなたを「プロの俳優」として受け入れているからです。
そして、おもむろに助監督がコールをします。
「○○役の○○さんです。よろしくお願いします!」
さらに続いて、監督が言うでしょう。
「じゃあ、段取り(撮影前のリハーサル)からはじめましょうか……○○さんは、ここからスタートして、こちらに動いてください。細かい動きは、ひとまずお任せします……じゃあ、いいですか? はい、段取りっ!」
いかがでしょう?
もしかすると、未経験の方にとっては、大きな不安を感じるものかもしれませんね。
というわけで、ここからは「まだ撮影現場に慣れていないあなたが意識すべきポイント」をお伝えしたいと思います。
必要なのは、「準備」です
まずは、ここまでの内容をザッと振り返ります。
映画制作の流れと、俳優の関わり方
映画制作に関わることになった俳優は、
-
台本を受け取る
-
衣小合わせで、衣裳・小道具が決定。そして、監督と打ち合わせ(数分)
-
撮影現場(本番当日)
という流れで、撮影当日に演技を行うことになります。
繰り返しになりますが、衣小合わせの次は、もう本番なんです。
ゆっくり監督と一緒に役柄についてディスカッションしている時間などありません。
けれど、撮影本番になれば、いきなりカメラの前に立たされて、「段取り〜テスト〜本番」という撮影の怒涛の流れに飛び込まざるを得ないのです。
誰も、あなたを助けてくれません。
なぜなら、あなたはプロの俳優だからです。
そして、その役柄を演じる役割を与えられているのは、この世界にただひとり、あなただけだからです。
いくら助けたくても、誰もあなたを助けることができないのです。
あなたは、あなた自身の力で、その役割をまっとうする必要があるんです。
ちょっと大げさな調子で書いてはいますが、大切なポイントなので、繰り返します。
監督ほかスタッフは、長い時間をかけて準備をします。
俳優は、衣小合わせを終えたら、次は撮影本番という、短い時間のなかで準備が必要になります。
けれど、あなたが俳優である以上は、その過酷な課題に向き合う必要があるんです。
そうした状況を踏まえたうえで、今回僕が伝えたいのは、
映画・ドラマの撮影現場で俳優に求められるのは、「しっかり準備すること」だってことです。
俳優に求められるのは、しっかり準備すること
カメラの前に立ってから、監督と一緒に役を作り上げていく……というほどには時間にゆとりがないのです。
それは、端的にお金(製作費)の問題なのですが、その限られた条件の中で、みんなが仕事しているのが現状です。
そんなわけで……
俳優のあなたは、衣小合わせから撮影本番までのあいだに、できる限りの準備をする必要があるんです。
しっかり時間をかけて準備してきた監督に負けないくらいの準備をしていかないと、快い「オッケー」の声は聞けないまま終わってしまいます。
少なくとも、役柄についてなにも考えず、セリフをなんとなく覚えただけ……などという中途半端な状態で現場に入ることは無いようにしましょう。
撮影現場で柔軟に対応できるくらいしっかりとした準備をしたうえで、けれど、その準備したものにこだわりすぎず、臨機応変にその場で役を生きる……そうした仕事ができたらいいな、と僕自身は願っています。
一緒にがんばりましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、まだ映画撮影の現場に慣れていない俳優が、とくに「意識するべきこと」として、「しっかり準備すること」が必要になる理由を中心に解説させていただきました。
という部分については、また別の記事でお話しできたらと思っています。
しばしお待ちください!
最後に
まだ慣れない撮影現場だと、きっとものすごく緊張すると思うんですが……
厳しい顔をしたスタッフも、愛想のない共演者も、誰ひとり、あなたを意味なく傷つけたり、ジャッジしたいわけではありません。
新人でも、ベテランでも、その人が「作品のために」全力を出していれば、きっと周囲はあたたかくフォローしてくれるはずですから、安心してください。
基本的にスタッフもキャストも「作品のために」全力を注いでいる仲間なので、そういった面では安心して良いと思います。
まあ、コミュニケーション下手な大人がたくさんいる集団ってのも大問題ではあるんですけど……それは、また別の機会にお話しできればと思います(笑)
僕自身も、そのように努めていきたいと思っています!
というわけで、今回は以上「映画撮影の現場で俳優に求められることは?【準備が大切です】」でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
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