本日は、「今週末に観るならこれ!」というオススメ映画のご紹介です。
今回オススメするのは、第75回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞、第91回アカデミー賞では監督賞・撮影賞・外国語映画賞に輝いたアルフォンソ・キュアロンの『ROMA /ローマ』!
「え、いまさら?」というツッコミも聞こえてきそうですが、遅ればせながら映画館で鑑賞してきたのです。
Netflixより映画館で観たい『ROMA /ローマ』
まずは、ざっくりと『ROMA /ローマ』のあらすじをご紹介します。
あらすじ
物語の舞台は、政治的な混乱を孕んだ1970年代のメキシコ。
医者の夫・アントニオと、その妻・ソフィア、彼らの子どもたち4人と、祖母……そんな中産階級の家族が暮らす家で、家政婦として働いている若い女性クレオ。
クレオは、家事や子どもたちの世話に追われる日々を送っているが、あるとき同僚を通して知り合った青年フェルミンと恋に落ちて……。
一方、アントニオが長期の海外出張で不在となったことで、妻ソフィアは次第に不安と苛立ちを覚えることになって……!?
Netflixオリジナル映画として製作された『ROMA /ローマ』
映画『ROMA /ローマ』は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品が決まっていたにもかかわらず、Netflix製作であることを理由に出品を取り下げる事態になったことでも話題になりました。
Netflixオリジナル映画については、最近でもスティーブン・スピルバーグが、ストリーミング配信作品の芸術性を認めつつも、「公開日数が一週間にも満たない映画がアカデミー賞にノミネートされるべきではない」と発言したことが大きなニュースになっていましたね。
「ネット配信という形態が、従来の映画興行を崩壊させかねない」という問題は、今後も様々な議論を巻き起こしそうです。
『ROMA /ローマ』の見どころ・オススメのポイントは?
『ROMA /ローマ』の監督を務めたのは、これまでに『ゼロ・グラビティ』『天国の口、終わりの楽園。』『トゥモロー・ワールド』などの意欲作を手がけてきたアルフォンソ・キュアロン。
『ROMA /ローマ』は、自身が子供だった頃の体験を盛り込んで作られたそうですが、そのためでしょうか、まるで「記憶のなかの物語を夢見るような」不思議なトーンが、美しいモノクロ映像と特徴的なカメラワークで表現され、ひとりの女性の姿と家族の物語が紡がれています。
すでに世界的な評価を受けた作品と映画監督ですから、映画ファンには間違いなくオススメしたい一作ですが、その反面、もしかすると普段あまり映画を観ない方にとっては退屈に感じる映画かもしれません。
その要因としては、
- 人物のアップ(顔に寄った映像)がほとんどない。
- ワンシーンワンカット(ひとつの場面をカットを割らずに撮る)が多用されている。
- 有名な俳優が出てこない。
- 物語の起伏が少なく、説明的な描写がない。
などを挙げることができるかもしれません。
けれど、注意深く観ていくと、当然ですがそのひとつひとつがこの映画を形作るために必要な選択だったことがわかると思います。
ですので、そういう発見(映画の見方)に導いてくれるという意味では、逆に、普段エンタメ色が強くてわかりやすい映画を鑑賞することが多い方にこそ体験して欲しい映画だとも思うのです。
もしも、『ROMA /ローマ』を観たことが、その後に様々な映画に触れるきっかけになるのだとしたら、それはとても幸福なことかもしれないと思うからです。
まとめ
『ROMA /ローマ』を特徴づけているのは、なんといっても丁寧に作り込まれた音だと思います。
まるで「記憶のなかの物語を夢見るような」映像と、特徴的な「音」の厚みが、その映画体験を深めてくれるという貴重な体験を味わうためにも、ぜひ映画館で味わっていただきたい一作です!
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