自分もそんな俳優になれるかな……?
どうしたら俳優になれるのか、具体的な方法が知りたい。
今回はそんな疑問にお答えします。
たとえば下記のような映像を作っています。
僕自身は俳優経験はなく、あくまで監督・演出家としての立場から(スタッフ目線で)の記事となりますが、少しでも俳優を志す方々の参考になれたらうれしいです!
ぜひ最後までお読みください!
こんな方におすすめ
- 俳優になりたい人
- 俳優という仕事に興味がある人
- 俳優になるための具体的な方法が知りたい人
俳優になるための5つの方法!
まず最初に結論からお伝えすると、俳優になるためには5つの方法があります。
その5つの方法がこちらです。
専門学校・大学に通う。
養成所・ワークショップに通う。
劇団に入る。
芸能事務所に入る。
フリーの俳優として活動をはじめる。
それぞれ具体的に解説していく前に、まずは前提として、「俳優になる」とはどういうことかを考えてみたいと思います。
これは意外と重要だと思うので、しっかり考えてみてください。
俳優とは?
まずはざっくり、「俳優」とはどのような仕事かを考えてみます。
広辞苑によると……
【俳優(はいゆう)】
① 滑稽なしぐさで歌舞などを演じる芸人。わざおぎ。
② 演劇・映画などで、その中の人物に扮して科白(せりふ)・身振り・表情をもってこれを演じることを職業とする人。役者。
とあります。
個人的な見解としては、「映画俳優」とか「舞台俳優」とかいう言い方があるように、それぞれの俳優によって仕事の比重が「映像」か「舞台」かどちらかに分かれている場合はありますが、単純に考えるとこのようなものになるかと思います。
与えられた台詞を覚えて、その台詞を正しく発する。
与えられた役柄を演じる。
「なんだかざっくりしすぎてないですか?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、俳優の仕事=やるべきことは基本的にはこの2つです。
けれど、たったこの2つのために準備するべきことが山のようにある……それが俳優という仕事だと僕は考えています。
つまり、ひと言で言ってしまえば、この2つについて「考え続ける」ことが、俳優という仕事であり、生き方だと思います。
(このあたりは、深掘りするとどんどん長くなってしまうので、あらためて別の記事で書いていきたいと思います)
「俳優になる」とは?
では、そんな「俳優になる」ということは、どういった状態を指すのでしょうか?
たとえば、「会社員」であれば、面接などを経てある会社に所属することが決まると、その仕事量が多くても少なくても、毎月決まったお給料がもらえます。
一方、僕自身の立場である「映画監督」「脚本家」は、誰でもそう名乗ればその日から「映画監督」「脚本家」として活動することは可能です。
けれど、「会社員」とは違って、仕事がなければお給料(ギャラ)は発生しません。
「俳優」も同じです。
誰でも「私は俳優です」と名乗ることはできますが、それで仕事がもらえるかどうかはわかりません(というか、名乗るだけではほぼ間違いなく仕事にはならないでしょう)。
また、たとえ仕事が決まったとしても、それが1年で数件では、当然そのお給料(ギャラ)だけで生活していくことは難しいでしょう。
小さな規模の舞台公演や自主制作映画などでは、そのお給料(ギャラ)さえ発生しないこともありますから、そうなると、いよいよ「俳優=仕事」と考えることすら難しいような状態です。
「苦節○○年の下積み生活を経て、ようやく俳優として芽が出る」
そんな言葉を目にすることがあるかと思いますが、多くの俳優は生活のためにアルバイトなどをしながら、俳優活動を続けているのです。
繰り返しになりますが、はっきり書いておきたいと思います。
つまり、「俳優になる」という言葉は、決して金銭的な面で「俳優としての仕事だけで生活ができる」という状態を指しているわけではない、ということですね。
「俳優になりたいな」と考えているあなたは、ここまで読んできてどのように感じますか?
それでも、自分は「俳優になりたい!」「苦労しても、いつか絶対に成功してやる!」と思えるでしょうか?
ここで僕が適当な言葉で「夢を追いかけよう!」と煽ったり、「俳優になったら良いことがたくさんあるよ!」と耳触りのいいことを言うのは簡単ですが、そんなことをしてもしょうがないので、正直に書きました。
なによりも大切なのは、これを読んでくださっているあなたの人生です。
俳優になるための5つの方法を具体的に解説!
それでは、あらためて「俳優になるための5つの方法」を具体的に解説していきます!
その5つの方法がこちらです。
専門学校・大学に通う。
養成所・ワークショップに通う。
劇団に入る。
芸能事務所に入る。
フリーの俳優として活動をはじめる。
具体的に見ていきましょう!
専門学校・大学で学ぶ
俳優を育成するための学科がある専門学校や大学に通うという選択肢は、比較的多くの方が選ぶ方法かと思います。
たとえば、高校卒業時点では、まだ心の底から「俳優になる」とは決めきれなかったり、「俳優」以外にも将来の可能性をキープしておきたい場合などは、賢明な選択肢なのではないでしょうか。
専門学校や大学で、同じ夢を抱く仲間と出会えることもメリットのひとつだと思います。
そうやって学校に通い、「俳優」の実態がどんなものか理解したうえで、あらためて将来について考えるというのは、とてもまっとうな道筋だと感じます。
メリット
同じ夢・目標をもった仲間と出会える。
在学中にじっくり将来について考えることができる。
注意点としては、専門学校・大学で過ごす2〜4年間はそれなりに長い時間だということ!
安易に専門学校・大学を選ぶのではなく、やはりまずはじっくりと考えることが大切だと思います。
また、たとえ4年間大学で学んだとしても、それはそのまま「俳優」としての実績にはならないため、本格的な俳優としての活動スタートは卒業後ということになる場合が多いかと思います。
そうすると、現役でも22歳。大手事務所で子役や10代から芸能活動をはじめる人たちと比べると、そもそもスタート地点で大きく出遅れていることをしっかり理解しておく必要はあるかと思います。
ぜひ、じっくり考えて、後悔しない道を選んでくださいね!
養成所・ワークショップに通う
続いては、養成所・ワークショップに通うという選択肢です。
そうした方にはオススメの方法ですね。
この場合のメリットは、下記のとおり。
メリット
大学や専門学校に比べて、短期間・低料金で集中的に演技を学ぶ機会が得られる。
同じ目標を持つ(幅広い年代の)人と出会う機会が得られる。
実績のある講師との繋がりができる。
ただし注意しておきたいのは、短期間では習得できることに限りがあるでしょうし、そこでの出会いが必ずしも仕事に繋がるとは限らないということです。
また、どのような「養成所・ワークショップ」を選べば良いか?というと、これはけっこうさまざまなモノがあるので少し難しいのですが、比較的有名なものを以下にピックアップしてみましたので、参考にしてみてください。
養成所
ワークショップ情報
劇団に入る
好きな劇団がある場合や、舞台俳優を目指す場合には、この選択肢が有効だと思います。
ただ、劇団四季や老舗の劇団などは、なかなか入団するのも狭き門という場合も多いと思います。
一方、小劇場と言われるような小さな規模の公演を行う劇団であれば、比較的チャンスはあると思うのですが……劇団費を支払い、公演ごとにノルマがあり、ギャラは一切なしというパターンもありますので、ご自分がどのようなカタチで俳優活動をしていきたいのかしっかり考えてから応募する必要があるかと思います。
いずれにしても、具体的な方法としては、劇団に所属するためのオーディションを受ける必要があるでしょう。
劇団に所属するメリットは、こちら。
メリット
定期的に公演が行われ、舞台に立つチャンスがある。
公演に向けた稽古期間など、演技訓練の時間が比較的多く取れる。
同じ目標を持つ仲間ができる。
ただし、繰り返しになりますが、舞台を中心とした活動になると俳優活動だけで生活を成り立たせるのはけっこう難しい場合も多いかと思いますので、じっくり考えてみる必要があると思います。
オーディション情報に関しては、下記のサイトをチェックしてみてください!
劇団オーディション情報
芸能事務所に入る
実績がまるでない場合、ぶっちゃけハードルは高いと思いますが……職業俳優になりたい方であれば、やはり芸能事務所に所属することが必須になるかと思います。
具体的な方法としては、下記のものがあります。
スカウトされる。
人づてに紹介してもらう。
自分のプロフィール書類を送付する。
オーディションを受ける。
そう考えている方であれば、なんとか達成したい最初のハードルですね。
なお、
スカウトされる。
人づてに紹介してもらう。
といった方法は、そのときの運も大きく作用するものなので、多くの方が現実的に考えられるのは、
自分のプロフィール書類を送付する。
オーディションを受ける。
といった方法でしょうか。
その場合、オーディション情報などをこまめにチェックしながら、気になる芸能事務所を見つけたら、とにかく積極的にプロフィール書類を送付することが必要になるでしょう。
若ければ若いほど可能性を感じてもらえる場合もあるかと思いますので、思い切ってアプローチしてみても良いと思いますよ。
(ただし、未成年の方は、事前にちゃんと保護者の方の了承を取ってくださいね!)
参考記事はコチラへ!
注意点としては、芸能事務所は本当にさまざまなところがありますので、「どういった俳優さんが所属しているのか」「ちゃんと誠意を持って対応してくれているか」など、丁寧に見極める必要はあるかと思います。
とくに、あなたがまだ保護者の同意が必要な未成年(小学生・中学生・高校生など)である場合には、ちゃんとご家族などとも相談しながら、進めていってください。
まともな芸能事務所であれば、「所属するためにお金がかかる」とか、「嫌な仕事もしなければいけない」などといったことは基本的に無いですから、少しでも「変だな」「おかしいな」と感じたら、そういった事務所とは関わらない方が賢明だと思いますよ!
なお、僕自身は、自分が所属している事務所(株式会社ノックアウト)しかわからないので、どの事務所がオススメですとは言えないのですが……下記の、芸能事務所のリストやオーディション情報が掲載されたサイトなどが参考になるかと思います。
ぜひチェックしてみてください!
芸能事務所リスト・オーディション情報
フリー(無所属)の俳優として活動をはじめる
最後に、いちばん難易度が低いのがこの選択肢です。
そういう方にはオススメの方法と言えますが……「実績がないフリーの俳優」がいきなり現場に呼ばれるというのは、かなりハードルが高い稀なケースかと思います。
そして、現場で要求に応えるために必要となる「努力量」は、相当ハードなものになるのではないかと思います。
自分自身を律してひたすら努力し、人一倍行動していけるタイプの人であれば可能性がないとは思いませんが、いずれにしても「いちばん難易度が低い」が故に「いちばんハードな道のり」とも言えるかもしれません。
もちろん、そうしたフリーでの活動を続けるなかで、芸能事務所に所属するチャンスが訪れる場合もありますので、可能性がゼロだとは思いませんし、もっとも自由にやりがいを持って努力できる方法とも考えられると思います。
メリット
自分のペースで活動ができる。
初期費用(学費など)が必要ない。
具体的な活動方法としては、自ら積極的に「出演者募集」オーディションを探して応募するということになるかと思います。
多くの人に使われているのが、下記のサイトです。ぜひ参考にしてみてください。
オーディション情報サイト
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、「俳優になるための5つの方法!」を解説させていただきました!
人生・将来がかかった大切な選択なので、「悩みを抱えたまま、なかなか一歩を踏み出せないでいる」という方も多いかもしれません。
最後に。
重要なことなのでもう一度繰り返しますが、「俳優」という仕事は、どのような方法を選んだとしても、金銭的な見返りがすぐには期待できない職業です。
これをやれば必ず成功するという方法はないですし、苦しいことも多いです。
だけど、それでも……
「俳優」という仕事は魅力的ですし、かけがえのない面白さがあるものだと思います。
というわけで、今回は以上「俳優になるための5つの方法!【具体的に解説します】」でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
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