BTSサラディーン駅の近くで夕食を食べていた僕とあひる師匠。
夕食の最中に、蚊に刺されてしまった僕が「デング熱」に怯えていると、あひる師匠が唐突に言ったのでした。
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はじめてタイ旅行に行った男(5)俺たちのバンコクナイツ!
夜のバンコクへ!
僕たちが夕食を食べていたのは、BTSサラディーン駅のすぐ近く。
その通りをはさんだ向かい側には、日本人向けの歓楽街として有名な「タニヤ通り」があるのです!
あひる師匠の豆知識!
不安にかられた僕が問いかけると、あひる師匠は、優しい笑顔で言いました。
そうして、僕とあひる師匠は、おそるおそる「タニヤ通り」へと足を踏み入れることになったのです……。
恐怖! タニヤ通りで……!
大通りから「タニヤ通り」へ入ってしばらく進むと、すぐにその光景は目に入ってきました……。
広い通りの両脇に、若い女性たちが群がっているのです!
それぞれの店舗ごとに、呼び込みの女性と、イスに座って声がかかるのを待つ女性たちが、2〜30人ずつズラーっと並んでいます……。
全部合わせたら、数百人……いえ、もっと多いかもしれません。数え切れないほどの女性たちが並んでいるのです!
その光景に唖然としながら歩いていると、近くにいた女性が、明るく華やかな笑顔で声をかけてきました。
思わずドギマギして立ち止まると、さらにもうひとりの女性が加わって声をかけてきます。
すると、声をかけてきたふたりの妖艶な女性が、笑顔のまま近寄って来て、僕に腕を絡めて問いかけてきました。
僕がしどろもどろにそう答えると、今度ははっきり聞き取れる日本語で女性が言いました。
女性たちは、さらに強い力で僕の腕を掴み、座っている女性たちの前に連れて行こうとします。
有無を言わさぬ、強引な勧誘です。
うっかりしていると、ほんとうに店の中まで連れて行かれてしまいそうです!
僕は思わず悲鳴を上げてしまいましたが、なぜかあひる師匠はニコニコ楽しそうです。
そう声をかけてくる女性たちをなんとか振り切って、僕たちは通りの反対側を目指しました……。
恐怖! 怪しいネオンの店で……!
息も絶え絶えになりながら、なんとか「タニヤ通り」を突っ切った僕とあひる師匠。
僕は、グッタリしながらあひる師匠に言いました。
あひる師匠は、そう言ってズンズン歩きはじめると、やがて、とある店の前で立ち止まりました。
見ると、ピンク色のネオンに包まれた、ずいぶん怪しいお店です。
僕たちが店に入ると、店のおばちゃんがやって来て、ソファー席に案内されました。
おばちゃんがメニューを差し出して、飲み物を頼むよう促します。
僕がそう言うと、無表情だったおばちゃんが、とたんにニッコリしました。
コロナビールの値段がいくらだったかは失念してしまいましたが、なんとなく、シンハービールなどより少しだけ高いものを選んだから喜ばれたような気がしました。
と、不可解に感じながら顔を上げると……
どうしたことでしょう!
僕たちの目の前には、さらに不可解で思いがけない光景が広がっていたのです!
そうなんです。
店の中には、いくつかお立ち台のような場所があり、そこで、水着姿の若い女性たちが30人ほど踊っていたのです!
どうやら、「タニヤ通り」を突っ切った僕たちは、いつの間にかその隣にある「パッポン通り」へと足を踏み入れていたようです……。
あひる師匠の豆知識!
恐怖! ゴーゴーバーで絶体絶命のピンチに……!?
僕とあひる師匠が入ったのは、「ピンクパンサー」というゴーゴーバーでした。
僕は、初めて見るゴーゴーバーの光景に圧倒されながらも、極度の緊張を感じていました。
勢い勇んでやって来た夜の大捜査線は、気付けば、危険度マックスな状況に陥ってしまっていたのです……。
そうして、思いがけずひとりきりになってしまった僕は、怯えながらも店内の様子を見回しました。
すると、近くのお立ち台で踊っていた水着姿の女の子が僕を見て微笑んできます。
20代前半でしょうか、フツーにカワイイ女の子です。
ふとそんなことを思っている自分に気付いて、慌てて打ち消します。
気を引き締めて、身構えます。
すると、またひとり、今度はすぐ近くのテーブルで休憩していた別の女の子と目が合いました。
女の子が微笑みかけてきます。
フツーに美人です。
日本で、街角ですれ違ったら、もしかしたら振り返ってしまうかもしれないくらいの美しさです。
そんな美女が、とびきりの笑顔で微笑んでいるのです。
気を引き締めたはずが、あっさり僕はまたそんなことを考えていました。
ああ、なんて恐ろしいんでしょうか!
これこそ、タイが「微笑みの国」と言われる所以なのかもしれません……。
そんなタイの魔力に驚いていると、その美女がドリンクを飲む仕草をして、「奢って」と甘えた視線で誘惑してきます。
そのとき!
先ほど注文したビールを、店のおばちゃんが持って来てくれました!
おばちゃん、あんた天使だよ! ありがとう!
とりあえずビールだ。ビールを飲んで、女の子の誘惑を頭から振り払おう!
僕は、美女の視線から逃れるため、ビールをグイッとひと口飲みました。
すると、ホッとひと息ついたのもつかの間、おばちゃんが僕の耳元で言ったのです。
完全に油断していました……。
天使かと思ったおばちゃんも、僕を誘惑する悪魔だったのです。
呆然とする僕に、おばちゃんが身振りで伝えてきます。
思えば、僕が少し高めのコロナビールを注文した時点で、「こいつはカモだ」と狙いを定めていたのでしょう。
おばちゃんは、他の客には目もくれず、僕をロックオンしてきます。
ふと振り返ると、さきほどの美女が、まっすぐ僕を見て笑顔で甘えてきます。
そして、視線を戻すと、おばちゃんが強引に迫ってきます。
僕は、心のなかで叫びました。
けれど、あひる師匠はトイレに行ったきり、戻って来る気配がありません……。
振り返ると、美女が笑顔です。
おばちゃんが、耳元で囁きます。
すると、おばちゃんに促されて、美女がとろけそうな笑顔で、ゆっくりと僕のほうへやって来ます……。
絶体絶命ですっ!
僕は、蚊に刺された足をボリボリと搔きながら、恐怖と不安に震えたのでした……。
(つづく)
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