清々しい名作揃い｜1980年代の青春映画おすすめ3選！【邦画】

ソープ嬢（トルコ嬢）と女子高生、それぞれとの淡い恋愛を体験する若き落語家の青春を軽やかに描いた本作は、森田芳光監督の劇場用映画デビュー作。

とはいえ上記のあらすじは、恋愛映画みたいな印象の紹介になってしまいましたが、実際には若い落語家たちがワチャワチャしているコメディ的な内容と言ったほうが良いかもしれません。

ワンシーンごとに散りばめられたさまざまなアイデアは、いま観ても瑞々しく軽快で刺激的。

そして、そこに込められた（古い価値観をぶっ壊そうというような）破壊的な若いパワーこそ、本作の見どころでしょう。

僕は大好きな青春映画のひとつです。

ぜひご覧になってみてください。

映画監督たちが集った制作会社「ディレクターズ・カンパニー」のシナリオ募集コンクールから生まれた本作。

「中学生」という自分もたしかにその状態を経験したはずなのに大人になってみるとまるで未知なるものに感じられる存在を、いかに映画（フィルム）という現実に写しとることができるか？

そんな難題に真正面から立ち向かう相米慎二監督の真摯な演出が、大きな成果として結晶された傑作です！

もはや青春映画というカテゴリーさえ吹き飛ばすような、「人間」そのもののエネルギーが圧倒的な鮮度で体感できるはず。

「あ〜あ、台風来ないなかぁ〜」

なにげないセリフがすべてを象徴しているようにも感じられる、80年代の日本映画を代表する1本！

これはぶっちゃけ必見です！ぜひご覧ください。

大阪を舞台に、抗争を続ける不良グループに戦いを挑む3人の少年たちの青春を描いた本作。

主演・島田紳助さんはじめ、若き出演者たちの（不器用ながらも）パワー溢れる姿が、観ていて非常に清々しい一作です。

また、出演シーンは多くないですが、ベテラン俳優・國村隼さんの映画デビュー作でもあります。

なにげなく感じるようなカット構成にこそ、井筒和幸監督の目を見張るほどの才気が感じとれる作品です。

ぜひそんなところにも注目しつつご鑑賞ください。