前回の続きです。
J:COMの生中継放送で、人生初のテレビ出演をすることになった僕は、まるで落ち着かないまま、本番の時間を迎えてしまったのでした……。
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くらやみ祭の生中継で人生初のテレビ出演をした男(2)
午後18時10分。
ついに我々が、カメラの前に呼び込まれる時がやって来ました。
六角精児さん、斉藤陽一郎さんに続いて、カメラの前に座った僕は、ADの若い女の子からマイクとイヤホンを渡されました。
呼び込まれた我々のことを、MCのおふたりが流麗な進行で紹介してくれます。
六角さんと斉藤さんがそれに呼応して、すぐに楽しい会話が弾んでいきます。
僕はその隣で……
しかも!
右耳のイヤホンからは、マイクを通した会話の音声が聞こえ、
イヤホンをしていない左耳からは、目の前を通って行くお祭りの大音量が聞こえて……
カメラ前の会話の声と、お祭りの掛け声と、太鼓の音と……
目の前には数台のカメラとモニター、そして見物客の方々……。
目と耳と頭が、交通渋滞を起こしてます!
そして、そんなときに、MCの鈴木梢さんがあっけらかんと僕に言いました。
このタイミングでですか?
(もちろん、予定通りの進行です)
鈴木さん、あのね、僕ね、いま、
心が叫びたがってるうえに、交通渋滞になっておりまして……
無理!
無理です!
こんな状態であらすじを説明するなんて、無理なんです!
パニック状態の僕は、思わずそう声をあげそうになりましたが、例のごとくカメラが止まるわけがありません。
なんといっても、これは生中継・生放送。
もはや、腹をくくって語るしかありません。
僕は、あれも言わなきゃこれも言わなきゃと必死に頭のなかを探りながら、なんとかあらすじを説明し、最後にこう締めくくりました。
いや、ごめん、うそついた!
そんな映画じゃない……。
「地味でもいいから、ちゃんと人間を描きたい」と思って作った映画ですから、「大迫力のお祭りエンターテイメント」なんて言葉は似つかわしくないんですが……
と思っても、もう後の祭りです……。
誰かが「あれ? そんな映画でしたっけ?」とツッコんでくれるんじゃないかと期待しましたが、当然だれからもツッコミはなく、そのままスルー。
すでに茫然自失となっている僕ですが、叫びたがっている心のなかでは、そんな取り調べまではじまってしまいました……
「大迫力のお祭りエンターテイメント」という説明でイメージするものとは少し違う映画ではありますが、【くらやみ祭】のシーンは迫力あるものに仕上がっていますので、ご安心ください……。
そんなこんなで、まるで拷問のような30分の出演時間は、あっという間に過ぎていきました……。
僕は、予想どおり終始しどろもどろな状態になってしまいましたが、六角さん斉藤さんは、おふたりとも存分にその魅力を振りまきつつ、映画の宣伝に貢献してくださって、本当に素晴らしかったです。
六角精児さんはさすがのトーク力と存在感で番組を盛り上げてくれましたし、
斉藤陽一郎さんにいたっては、
お祭り関係者から「いいぞっ、オシャレパーマ!」と素敵なあだ名をつけられたうえに、
そんな大声援が贈られるミラクルを引き起こしていました。
いやぁ、プロの俳優って……やっぱりすごいですね!
「俳優って変」なんて書いた自分を反省します。
おふたりとも、どうもありがとうございました。
およそ70万人が訪れるという府中の【くらやみ祭】は、今年、令和元年となって初めてのお祭りということもあって、大盛り上がりでした!
そんな記念すべきお祭りに少しでも関わることが出来たことを、心から光栄に思います。
府中のみなさん、J:COM のみなさん、その他関係者のみなさん、そして、何よりも放送をご覧くださったみなさん、どうもありがとうございました!
今回の放送をとおして、どなたかひとりでも、映画『くらやみ祭の小川さん』に興味を持っていただけたなら、僕は本当にうれしいです。
府中からはじまった映画の輪を、これからどんどん広げていけるよう、そして100万人の方々に映画を届けられるよう、がんばりたいと思います。
映画『くらやみ祭の小川さん』は、
2019年10月25日より劇場公開がスタート!
ぜひよろしくお願いします!
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