でも、なかなか演技がうまくならなくて……悩んでいます。
演技力がアップするレッスン方法が知りたいです!
今回は、そんな疑問にお答えします。
といっても、このブログで直接レッスン方法の詳細をお伝えするわけではなく、「演技力を上げるために、絶対役立つこと間違いなし!」という本を紹介させていただきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 俳優になりたい人。
- 演技力を向上させるレッスン方法が知りたい人。
- 演出について学びたい人。
【演技力】あなたの演技力を上げる方法!【魅力的な俳優になろう】
まず最初に簡単に自己紹介をすると、僕自身は俳優ではなく、主に映画監督や脚本家として活動をしています。
今回は「演技力を上げる方法」について、僕がこれまでに演出の勉強のために読んだ本の中から、とくに実践的で役立つと思えた一冊、『演技と演出のレッスン 魅力的な俳優になるために』(著:鴻上尚史)をご紹介します!
ロングセラーの本なので、もしかしたらすでにお読みになっている方も多いかもしれませんが、これからプロの俳優として活躍していきたいと考えている方にはぜひ手に取っていただきたい本です。
『演技と演出のレッスン』をおすすめする理由
ではさっそく、具体的に『演技と演出のレッスン』の内容について触れていきたいと思います。
本書の冒頭で、著者はこのように書いています。
俳優は、「技術職」です。
いまこの言葉を読んで、あなたはどう感じましたか?
「そんなことわかってるよ!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも、この意識ってものすごく大切なことだと思うんですよね。
俳優として活動をはじめるスタート地点で、「俳優は技術職だ」という意識がしっかりあるかないかでは、その先の取り組み方がまるで変わってきてしまいます。
俳優は「技術職」です。
このことを、まずはしっかりと胸に刻み込みたいですね。
そして、「技術職」なんだから、ちゃんと技術を学びましょう、ということです。
今回取り上げた『演技と演出のレッスン』では、主にスタニスラフスキー・システムをベースとしながら、さまざまなレッスン方法が書かれています。
ひとつひとつのレッスンを丁寧に読み込み、実践していくことで、間違いなくあなたの演技力は向上していくはずです。
スタニスラフスキー・システムとは?
ロシアの俳優・演出家のコンスタンチン・スタニスラフスキー(1863〜1938)が体系化し提唱した演技理論・俳優教育法。
世界的に大きな影響を与えました。
俳優だけでなく、脚本家・演出家・映画監督にもおすすめです!
続いて、本書を俳優だけでなく、脚本家・演出家・映画監督を目指す方にもおすすめしたい理由を簡単に挙げておきます。
本書の冒頭では、著者はこのようにも語っています。
特に、映像系のディレクターには、素晴らしい作品を創りながら、要求を演技の言葉になおす方法を知らない人が多いようです。
ただ、「リラックスして」「自然に」とか「もっと怒って」「もっと悲しんで」とか言うだけの人です。
これ、僕自身も若いときに疑問だったんですよね。
映画監督って、ちゃんと俳優の演出をしてるのかな?って。
もちろん自分のことを棚に上げるわけにはいかないですし、僕自身まだまだうまく演出できなくて悩むことばかりですが……「もっと怒って」「もっと悲しんで」というような不用意な言葉で演出をしないようには気をつけています。
もしも、いまこの文章を読んでいて、「もっと怒って」「もっと悲しんで」という演出の「なにが悪いのかわからない」と思われる方がいらっしゃれば、ぜひ一度本書を手に取っていただきたいと思います。
僕自身はこういった「演技」に関する本を読むことで、それまでうまく言葉にならなくてもどかしい思いをしていた部分にたくさんのヒントを得られました。
といった意味で、俳優だけでなく、脚本家や演出家・映画監督を目指す方にもぜひオススメしたい一冊です!
『演技と演出のレッスン』で学べること
次に、本書『演技と演出のレッスン』から学べることを挙げてみます。
具体的なレッスン方法については、やはり実際に本を読んでいただくのが一番なので、詳細をここに書くことはしませんが、まずは参考までにいくつかの目次を並べてみます。
『演技と演出のレッスン』目次より
自意識と集中の輪
与えられた状況
目的または意図
状態ではなく行動
行動を動機付けする
考えることと感じことの両立
癖ではなく、表現
サブ・テキスト
セリフへのアプローチ
こちらは目次の一部ですが、演じる上で考えるべきことがひと通り含まれた内容になっていることがわかるかと思います。
しっかりしたボリュームで充実した内容になっているので、すでに俳優として活躍されている方にとっても、あらためて自分自身の演技を新鮮な気持ちで見直すきっかけになるでしょう。
逆に、まだ具体的な俳優活動をしていない初心者の方には、うまく咀嚼しきれない部分もあるかと思いますが、そういった場合は、本書を手元に置いて何度でも読み返すことで、きっと着実に力になっていくはずです。
(初心者の方は、ぜひあわせて下記の記事もお読みください)
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演技力を上げる秘訣は?
さて、ここまで読んでいただいた方のなかには、もしかすると、「本を読んだだけで演技力が上がるわけがない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
知識だけが大切なわけではありません。
けれど、知識がなければ、ものすごく遠回りしてしまう場合があることも事実だと思うんです。
大切なのは、本を読み、知識を得て、さらに自分で考えながら、繰り返し実践していくことです。
知識を得ること(=『演技と演出のレッスン』を読むこと)は、あなたの演技力を上げるためのジャンピングボードなんだと思います。
自分の目標に向かって、より高く、より遠くまで飛ぶためのジャンピングボードとして、ぜひたくさんの知識を取り込み、そこで得たものを使ってみてください。
ココがポイント
俳優は「技術職」です。
この意識をしっかり持っていれば、あなたが得た「知識」と「経験」は、きっとあなたの「技術」を育んでいく(演技力を向上させていく)はずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「俳優になりたい人」「演技力を上げるレッスン方法を知りたい人」に向けて、間違いなく参考になる書籍『演技と演出のレッスン』をご紹介させていただきました!
興味がある方は、ぜひ今回ご紹介した書籍を活用してみてください!
というわけで、今回は以上、「【演技力】あなたの演技力を上げる方法!【魅力的な俳優になろう】」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた。
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