ついに、「はじめての海外ひとり旅」も後半戦に突入!
バンコクでの観光を満喫した僕は、あひる師匠の言葉に導かれて、海辺の街・パタヤへ移動したのでした……。
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パタヤってどんな場所?
ところで、パタヤというのはどのような場所なのでしょうか?
僕はあひる師匠に教わるまで、まるで知らない場所でした。
初めて耳にする方もいるかもしれないので、あひる師匠に簡単な解説をしていただきましょう!
簡単に解説をまとめてみたぞ。読んでくれ!
パタヤってどんな場所?
パタヤは、タイ観光のなかでも定番になりつつある、大人気の観光地だ!
とある調査によると、この2019-2020年の年末年始の「日本人旅行者に人気の渡航先」でも、バンコク(3位)、台北(5位)、ソウル(6位)などに次いで、パタヤは8位にランクインしたようだぞ!
そんな大人気の観光地パタヤだが、もともとは小さな漁村だったそうだ。
けれど、ベトナム戦争において近隣に米軍の空軍基地があったことから、米軍の保養地として発展!
ビーチ開発と合わせて、ゴーゴーバーや売春などの性風俗産業が発達したという……。
「従軍慰安婦」という言葉を思い出せば、現代日本からでもその歴史のイメージは少し理解できるかもしれないな……と思ったりもするがどうだろうか。
まあとにかく、そんなわけで、パタヤは「ベトナム戦争」と「米軍」によって発達した。そして、ベトナム戦争後にいったんは衰退しかけたが、ヨーロッパからの観光客が増えたことで息を吹き返したのだという。当然そうした歴史からは、バブルに浮かれた日本人観光客たちの姿も容易に想像がつくだろう。
というわけで、誤解を恐れずにいうならば、パタヤは「戦争」と「米軍」が作った「性」の街ってことだ!
バンコクからパタヤに到着!
そんなわけで、バンコクからバスでパタヤにやって来た僕は、到着したパタヤのバスターミナルで客待ちしているソンテウ(乗り合いトラック)に乗って宿泊するホテルに向かいました!
あひる師匠の豆知識
海岸に沿ったビーチロードと、1本陸地側に入った通り(セカンドロード)を巡回しているソンテウが多いぞ。
とはいえ、まるで違うルートを回っているソンテウもけっこうあって、どのソンテウがどのルートを走るのかは見分けがつかないので注意が必要だ!
となると……乗ったはいいけれど、そのソンテウが思っていたのと違うルートに進んで行ったら……どうしたらいいのか⁉︎
その答えは……
いったんそこでソンテウを降りて、また別のソンテウを拾うんだ!
面倒だと思わず、そのスリリングを楽しむべし!
そんなわけで、僕もビーチロードまで10分ほどソンテウに乗って、そこからホテルまで徒歩移動して……無事に、セカンドロードとセントラルロードの交差点近くにあるホテルへ到着しました!
あひる師匠の豆知識
さらにまっすぐ行けば、サードロードに繋がるぞ!
今回僕が宿泊したのは、路地を入ったところにあるエイプリル・スイーツ。
ま、そんなホテルですが、男ひとり旅なら問題ありません!
チェックインを済ませて、部屋に荷物を置いた僕は、さっそく散策に出かけることに。
ところが!
パタヤはあいにくの曇り空。ちょっと夕立の気配がありそうです。
お気楽な心持ちで出発しました。
なんといっても、常夏の海辺の街です。
そんなわけで、手ぶらで身も心も身軽なまま、まずはサードロードに向かってみることにしました。
セントラルロードを通ってサードロードへ向かうと……なんだか、だんだんローカル感が漂ってきました。
そのままサードロードをノースパタヤ方面へ左折し、まっすぐ進みます。
通りには、とくに目を引くものもなく、そのままサードロードを歩き続けてノースパタヤの通りへ。
で、ノースパタヤの通りを今度はセカンドロードに向かって行き、ターミナル21までやって来ました。
あひる師匠の豆知識
パタヤのターミナル21は、2018年10月にオープンしたぞ!
初体験‼︎ タイのフットマッサージ!
少しターミナル21で休憩していると、外は小雨が降ってきました。
あひる師匠の豆知識
ただ、雨季といっても日本とは違って、スコールのような雨が小1時間降ってパッとやむことが多いと現地の人は言ってたぞ!
雨のなか移動するよりも、近くのマッサージ屋へ行ってみよう!
歩き疲れてもいた僕はそう思い立ち、さっそく近くの適当なお店に入りました。
あひる師匠の豆知識
店の前を歩けば、「マッサー」「マッサー」と言いながら手を引かれる。なかには、いかにも怪しげなお店もあるが……
ちょっと待て!
考えてみてくれ。
そもそも怪しいとはなんなのか?
簡単に「怪しい」というが、はたして実際にそのお店のなかでなにが待ち構えているというのだ?
たかがマッサージ店じゃないか!
「怪しい」などといって躊躇するのは、まったくのナンセンスだっ!
キミもそう思うだろう!?
我々は、ただ純粋に、疲れた体を癒すために、マッサージ店に行くのだ。
なにもやましいことなどない!
大いなる好奇心とともに、とにかく飛び込んで行くしかないのだ!
ま、そんなあひる師匠の戯言は聞き流していただくとして……
健全なる「マッサージを求める心」で、比較的健全な見た目のお店に入った僕は、小柄なおばちゃんに、フットマッサージを受けることになりました。
とはいえ、いかんせん比較材料がないので、どの程度の腕前かは判断しかねましたが、体はたしかに軽くなりました!
そんな健全なマッサージ店ですが、店内では、客のアラブ系のおじさんがやたらケータイ電話を鳴らすので、マッサージのおばちゃんたちが呆れて文句を言っていました。
僕も「しょうがない人だね」なんて顔で同調したりして……。
ところがそんななか!
ひとりの客が、私服に着替えたマッサージ嬢とともに店を出て行く姿が!
あひる師匠の豆知識
女の子は勤務中に店を出るわけだから、その穴を埋め合わせるための「罰金」的な意味合いがある料金ってわけだ。
もちろん、そのペイバー代金とは別に、女の子にはチップを支払う必要があるぞ!
ちなみに、「ペイバー」という用語の使用例としては、「お店の女の子を連れ出すこと」そのものを、「ペイバーする」という言い方であらわす場合もある!
まあつまり、真っ当な人生を送っていれば、覚える必要のない用語ってわけだ!
いかにも観光客といった風情の男が、お店にお金を払い、若いマッサージ嬢の手を引いていく……まさに、ペイバーです!
驚きを禁じ得ない僕の脳裏に、あひる師匠の言葉が蘇ってきます。
大いなる好奇心とともに、とにかく飛び込んで行くしかないのだ!
日本から遠く離れた異国の海辺の街で、僕はあらためて心地よいカルチャーショックを覚え、体が震えるような感動に包まれたのでした……。
(つづく)
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