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映画『サマーフィーリング』喪失とともに生きる

8月 2, 2019


summer feeling

映画『サマーフィーリング』

 

今回は、「今週末に観るならコレ!」という、オススメ映画の紹介です!

 

「『サマーフィーリング』観た? すごく良かったよ!」

 

先日、友人の俳優Hくんからそんなふうにオススメされて、観に行って来ました。

もともと、Hくんの好きな映画は、少しばかり僕とは趣味が違う部分もあるので、あまり期待せずに観に行ったのですが……なるほど、確かに「じっくり余韻を味わえる良い映画だ」と思わされました。

 

映画『サマーフィーリング』喪失とともに生きる

あらすじ

夏のある日、ひとりの女性(30歳のサシャ)が突然この世を去った……。

残された恋人・ロレンスは、サシャとの別れを受け入れられないまま、けれど表面上は穏やかに、サシャの妹・ゾエやその家族と交流することに……。

そうして、ロレンスとゾエは、愛した人の喪失を抱えながら3度の夏を過ごし、少しずつ人生の光を取り戻していく……。

 

『サマーフィーリング』の見どころは?

映画『サマーフィーリング』の物語は、大きく分けて3つのパートから出来ています。

1:サシャが亡くなった夏。場所は、サシャとロレンスが暮らしていたベルリン。

2:翌年の夏。場所は、ゾエが暮らすパリ。

3:さらに翌年の夏。場所は、ロレンスが新たに暮らしはじめたニューヨーク。

 

映画は、繰り返される3度の夏を、3つの都市で描かれていくのです。

 

「夏」という光と豊かさに溢れた季節のなかで、対照的に際立つ「喪失の悲しみ」……。

そして、そんな「夏」が「3度繰り返される」なかで、否応なく「変化していくもの・人・関係」と、いくら時間が経っても「変わらないもの・けして消えないもの」が描かれていきます……。

 

本作の見どころは、まさにそうした、人生そのもののような時間と細部の積み重ねにこそあるのだと思います。

また、とかく狭いコミュニティのなかで閉じてしまいがちなこのような「喪失と再生」の物語を、「3つの都市」で生きる様々な人物たちが彩ることで、背景に社会的な広がりを持たせているのは、とても優れた時代感覚だとも思いました。

あたりまえのように、ロレンスとサシャがベルリンで暮らすアメリカン人とフランス人のカップルとして登場したり、別居する夫婦や、ゲイカップルが描かれるのは、私たちが実感している「いま」のボーダレスな現実を反映すると同時に、本作が描こうとしている「喪失感の共有という繋がり」を明確にする仕掛けとしても機能し、物語に深みを与えているのだと感じます。

 

喪失と他者

本作の監督・脚本を手がけたのは、2018年に、東京国際映画祭でグランプリと脚本賞を受賞した長編3作目の映画『アマンダと僕』で注目を集めたフランスの映画監督ミカエル・アース

『サマー・フィーリング』は、『アマンダと僕』の前に製作された長編2本目の映画になります。

 

正直ぶっちゃけて書いてしまえば、僕は、『サマーフィーリング』における演出や脚本を全面的に良いとは感じませんでした。

カット構成はそれで良いのか? いくつかのセリフと演技は、あまりに狙いすぎてはいないか? そのキャスティングは正しいのか?

鑑賞しながら、疑問点がいくつも出てきました。

けれど……それでも本作には、そんな疑問を上回る魅力があるように感じます。

 

身近にいた大切な人を失った人間は、どれだけ長い時間を過ごせばその喪失から癒されるのでしょうか?

その喪失を、他者と共有することはできるのでしょうか?

その喪失を抱えたまま、どのように他者と接すれば良いのでしょうか?

 

どうして助けられなかったのか?

どうしてその選択をしてしまったのか?

どうしてもっと早く気付けなかったのか?

どうして……?

 

「ナイーブすぎるよ」と一蹴されるかもしれない、そんな傷を、きっと多くの人が抱えながら生きているんだと思います。

 

映画『サマーフィーリング』は、観終わってすごく明るくポジティブな気分になるような、わかりやすいエンターテイメント映画ではありませんが、喪失の悲しみを知った私たちに、ただ静かに寄り添ってくれるようなとても真摯な映画だと思いました。

ぜひ、さまざまな世代の方に観ていただきたい一作です。

 

まとめ

ちなみに、長編3作目の『アマンダと僕』も、評判の一作。

興味のある方は、ぜひあわせてお楽しみください!

 

 

映画を観る

 

また、監督のプロフィールを見るまで気付かなかったのですが……

数年前、なにげなくYouTubeで観て気になっていた映画の予告編があったのですが、その映画『Memory Lane』が、なんと、このミカエル・アース監督のデビュー作でした!

 

 

ミカエル・アース監督の今後の活躍にも、しっかり注目していきたいと思います!

 

というわけで、今回は以上「映画『サマーフィーリング』喪失とともに生きる」でした!

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

それではまた。

 

映画を観る

 

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  • この記事を書いた人

Asano Yukiyasu

▶︎映画監督・脚本家|映像制作をやっています。 ▶︎株式会社ノックアウト所属 ▶︎ご連絡はemmanuel.seisaku@gmail.comまで!

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