「はじめての海外ひとり旅」の初日は、あひる師匠からの調査指令を受けて、さまざまなゴーゴーバーを巡りながら夜が更けていったのでした……。
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バンコク市内からワット・パイロンウア(地獄寺)へ行く方法
翌日。
8時頃に起床した僕は、ホテルの1階にある「モンスーンカフェ」で朝食を食べました。
ホテル宿泊に朝食チケットが付いているので、無料で利用できるのです!
朝食はブッフェ形式で、パン・野菜・ベーコン・ウインナー・オムレツなどのアメリカンブレイクファーストと、日替わりのタイ料理が並んでいました。
僕は、欲張ってどちらも載せたせいで、朝からお腹いっぱいになってしまいましたが……朝から辛めのガパオライスや甘い果物を食べていると、ほんと暑い国には辛いものと甘いもののコラボが食欲をそそるんだなと実感させられます。
朝食のあとは、いったん部屋に戻って準備をしてから、10時頃にホテルを出発!
本日は、今回の旅のメイン行事のひとつ、ワット・パイロンウア(地獄寺)を見に行くのです!
ワット・パイロンウア(地獄寺)はバンコク近郊のスパンブリー県にあるため、移動手段については事前にインターネットで調べておきました。
というわけで、まずは電車移動!
ホテルの最寄りのナナ駅から、途中サイアム駅で乗り換えて、終点のバンワ駅まで、BTSに乗って行きます。
バンワ駅に到着したら、出口の階段を降りて行きます。
すると、ちょうど目の前の通りにタクシーが待機している場所があるので、ここからタクシー移動です!
前回の旅では、ボッタクリに怯えてほとんど利用しなかったタクシーですが……
ついに、タクシー利用が必須の場面に遭遇してしまいました。
タイのタクシーはやっぱり危険だった!?
そんなわけで、不安を感じながらも、思いきってタクシーに声をかけることにしました!
バンワ駅から、バンコク南バスターミナルまで向かうためです。
50代くらいの、ガタイのいいおじさんです。
僕がタクシーの後部座席に乗り込むと、運転手さんが聞いてきました。
ボッタクリを回避する方法としてメーターで金額を計算するよう要求する旅行者が多いからでしょうか、おじさんのほうから確認してきてくれました。
なんだか、気さくなおじさんで、危険度は低そうです。
ホッとした僕は、肩の力を抜いて座席に身を委ねました……。
そうして、タクシーが出発すると、気さくなおじさんは英語でいろいろ話しかけてくれます。
僕もおじさんも、使えるのは拙い英語だけなので、ときどきスマフォの翻訳機能を使いながらですが、そんなふうに楽しく話をしながらタクシーが進んで行きました……。
そうなんです!
おじさんは、とっても気さくで良い人なんですが……
運転しながら、がっつりスマフォを使っているのです!
というか、その運転席は、ちょうど目線の高さに2台のスマフォが設置されるようにカスタマイズされていて、1台はカーナビ代わりの地図を表示し、もう1台は完全プライベートなメールやラインのやりとりをしたり、翻訳機能を利用したりする仕組みになっていたのです!
そんな運転席で、おじさんは気さくな笑顔でお喋りしながら、メールしたり、翻訳機能を使ったり、たまに前を見たり、車線を変更したり、カーナビの地図を操作したりしながら、運転しているんです!
僕はリラックスするどころではなく、内心ヒヤヒヤしながら、なんとか無事に目的地にたどり着くよう願うことしかできません……。
やっぱり、タイのタクシーを利用するときは充分注意しなければいけませんね……。
バンコク南バスターミナル
そんなわけで、なんだかぐったり疲れてしまいましたが、10分ちょっとの乗車時間でバンコク南バスターミナルへ到着しました!
おじさんにお礼を言ってタクシーを降りた僕は、ホッと胸を撫で下ろして、バスターミナルの中へ進んで行きました……。
キョロキョロしながら歩いていると……年配のタイ人女性が声をかけてきました。
親切な女性に助けられて、バスの乗り場がすぐにわかりました!
目印は、真っ赤な68番のバスです。
(バスターミナルでは、係りの人がすぐに声をかけてくるので、わかりやすいと思います。)
バスの前まで行くと、運転手らしきおじさんが、おそらく同僚だと思われる同年代のおじさんおばさんたちと休憩していました。
念のため、確認をしてからバスに乗り込みます。
かなりアバウトな返答に戸惑いながらも、バスに乗り込みます。
先に乗っていたのは、タイ人のおばちゃんがひとりだけ。
車内は冷房もなく、窓は開いていますが風もなくモワッと暑さがこもっています。
そんなことを思いながら、バスの出発を待ちます。
待ちます。
待ちます……。
待ちます…………。
まるで出発しません!
そう不安になってきた僕は、再び運転手のおじさんに尋ねました。
きっと、おじさんの「もうすぐ」と、僕の「もうすぐ」の時間感覚が違うだけなんです。
きっと、「もうすぐ」このバスは出発するのです。
いまは、おじさんを信じるしかありません。
僕には待つことしか出来ないのです……。
そんなことを思いながら、バスの出発を待ちます。
待ちます。
待ちます……。
待ちます…………。
そうして、おそらく30分ほど待っていたら、もうひとり乗客がやって来て……
それを合図にしたように、運転手のおじさんと添乗員のおばさんがバスに乗り込んで来ました。
そうです!
待った甲斐がありました!
ようやくバスが出発したのですっ!
さらに、バスが動き出すと車内に設置されていた扇風機も回り出し、窓からも風が通って、暑さも大幅に軽減されました。
僕は、どこか優雅な気分すら感じながら、ワット・パイロンウア目指して走るバスの旅を楽しむことになったのでした……!
そうして……
1時間半ほど時間が経ったころ、バスはすっかり郊外の景色の中を走っていました。
ところが!
ここで、あらたな問題が勃発してしまいました!
てっきり僕は、このバスがワット・パイロンウア行きの長距離バスなのだと思い込んでいたのですが……
どうやらそうではないようです!
長い距離を走るけれど、通常の巡回バスのように、停留所に人がいれば止まったり、停留所がないところでも希望者がいれば止まったりと、乗客の乗り降りがけっこうあるのです……。
そう気付いた僕は、途端に焦りを感じはじめました。
終点だと思って油断していましたが、「降りたい」と意思表示しなければ「目的地で降りられない」のだとしたら……僕は、「ここがワット・パイロンウアだ!」という場所を、走る車窓から見極めなければいけないのです!
ドキドキしながら、車窓の風景に目を凝らします。
いくら焦っても、バスはどんどん走り、時間は容赦なく過ぎていきます。
そろそろバスが走り出してから、2時間になるのではないでしょうか?
そんな不安が押し寄せて、思わず涙がこぼれそうになった……そのときでした!
運転手のおじさんが声をかけてくれたのです。
なんと! 運転手のおじさんが親切に教えてくれたのです!
旅のメモ
バスでワット・パイロンウアに行く場合、終点じゃないので注意が必要です!
あらかじめ、運転手のおじさんに伝えておこう!
そうして、バンコク南バスターミナルから約2時間弱、僕はなんとか無事にワット・パイロンウア(地獄寺)にたどり着くことが出来たのでした!
そんなわけで、気になるワット・パイロンウア(地獄寺)の様子は、また次回です!
(つづく)
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