最近読んだこの本、めちゃくちゃ面白かった!
— 浅野晋康|映画監督・脚本家 × BLOG (@ASANOYukiyasu) January 23, 2021
劇的に変化していくだろうこれからの10年……そこにはどんな世界が待ち受けているのか?
考えてみたい方には、超オススメです!
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ を Amazon でチェック! https://t.co/XYRUVcDJ5O @amazonより
というわけで、今回ご紹介するのはこちらの本。
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』(著:ピーター・ディアマンディス&スティーブン・コトラー)
その内容は……
テクノロジーの融合によって、この先10年で私たちの社会・生活がとんでもなく大きく変化していくということが書かれたものです。
もしかしたら、そんなふうに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
この本で語られる内容は、占いや予言ではなく、すべて事実です。
さっそく、順番にご紹介していきます!
こんな方におすすめ
- 面白い本が読みたい方
- 今後10年で、私たちの生活がどのように変化するのか興味がある方
『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』【必読】の未来予測
結論から言えば、この本を読んでわかることは……
今後10年で、私たちの暮らしはどのように変化していくか?
ということ!
振り返ってみると、これまでの10年間(2011年から2021年まで)でも、世界は大きく変化してきました。
その変化は、私たちの身近な日常のなかにもたくさんあります。
これまでの10年間で変化したもの
スマートフォン
LINEなど多様なアプリ
クラウドサービス
キャッシュレス決済
ウーバーイーツなどの宅配サービス
サブスクリプション(一定期間の定額サービス)
電子タバコ
Bluetoothイヤホン
YouTubeなどの動画配信
インスタグラム、TikTok、clubhouseなど多様なSNS
などなど、10年前にはまだあまり注目されていなかったようなものが、たった10年で広く普及し、すでに必需品といえるレベルになっています。
そんなことからも、「10年」というのが、日常の風景を変えるのに十分な時間だということがわかるかと思います。
ところが!
本書が主張しているのは、その進化が「加速する」ということなのです。
いったいこの世界は、10年後にどんな姿をしているのでしょうか?
気になりませんか?
おすすめしたいのは、こんな人!
本書をおすすめしたいのは、下記のような興味をお持ちの方々!
本書をおすすめしたいのは、こんな方!
10年後には、私たちの暮らしがどんなふうに変化していくのか知りたい!
10年後の社会を見通して、自分の生き方を見直してみたい。
10年後を想像して、働き方・ビジネスを考えておきたい。
GAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフト)のように、今後大きく成長する企業を見つけて、投資したい。
そんなふうに興味を持たれる好奇心旺盛な方であれば、間違いなく楽しめて有益な情報をたくさん得ることができる一冊です!
僕自身は、
10年後に、エンターテイメント(映画)がどのようなカタチになるだろうか?
空飛ぶ車の情報を知りたい。
今後大きく成長する企業の情報を知りたい(米国株投資のため)。
こういった興味から、本書を手に取ったのですが、実際に読んだあとの感想としては……
これまでの僕自身の不勉強さはあるにしても、本書に書かれた内容(たくさんのテクノロジーが進化している現状と、今後の見通し)からは、大きな驚きとともに、とても大きなものを得ました。
それをひと言で言うなら……
未来を想像してワクワクする!
という気持ちです。
大きな変化が待ち受けている10年後の未来に対して、とても新鮮に心が弾むような感動があったんです。
著者について
さて、ここからはもう少し具体的な内容を見ていきたいと思います。
まずは、本書『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』の著者をご紹介します!
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』の著者は、フォーチュン誌の「世界の偉大なリーダー50人」にも選出されたピーター・ディアマンディスと、ピュリッツァー賞の候補にもなったジャーナリストにして起業家のスティーブン・コトラー。
ピーター・ディアマンティス
ピーター・ディアマンディス Peter H.Diamandis
Xプライズ財団CEO。シンギュラリティ大学創立者。
MITで分子生物学と航空工学の学位を取得。
また、ハーバード・メディカルスクールで医学の学位を取得。
起業家として、長寿、宇宙、ベンチャーキャピタル、テクノロジー分野で20以上の会社を設立。
2014年には、フォーチュン誌の「世界の偉大なリーダー50人」に選出。
イーロン・マスク、ビル・クリントン元大統領、エリック・シュミット(Googleの元CEO)などに絶賛され、「シリコンバレーのボス」とも言われる。
スティーブン・コトラー
スティーブン・コトラー Steven Kotler
ジャーナリスト、起業家。
身体パフォーマンスの研究機関(フロー・リサーチ・コレクティブ)のエグゼクティブ・ディレクター。
ジャーナリストとして手がけた作品が、2度にわたってピュリッツァー賞候補になる。
これまでに手がけたピーター・ディアマンディスとの共著には、『楽観主義者の未来予測』(早川書房)、『BOLD』(日経BP)がある。
それにしても、ピーター・ディアマンディスさんのあまりにも輝かしい経歴は、いったいどうなっちゃってるんですかね(笑)
分子生物学と航空工学と医学の3つの学位を取得した上に、20以上の会社を設立って……常人には想像もつかない状態です。
(もちろん翻訳者の方も優れているのだと思います)
ですので、翻訳本に苦手意識がある方でも、気にせず読み進められると思いますよ!
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』の内容は?
続いて、本書『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』にどのような内容が書かれているのか、目次からざっくりピックアップしてみます!
『2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ』目次より
「空飛ぶ車」は現実になる
テクノロジーが「融合」しつつある
「パーソナライズされた医療」の時代がくる
Eコマース革命は始まったばかりだ
AIが小売業と「買い物体験」を根底から変える
3Dプリンティングが小売業にもたらす「四つの変化」
ショッピングモールはもういらない
SNSマーケティングは終わる
空間的ウェブの時代がくる
「ディープフェイク」の進化
「画一的教育」は終わる
モバイルヘルスの時代がくる
AI×3Dプリンティング×ロボットの医療がくる
「老化」は克服できる
「予測と予防」の時代になる
食料流通の全ステップが変わる
「自動化」によってはるかに多くの「雇用」が生まれる
「移民」こそイノベーションの原動力である
バーチャル世界への移住
宇宙への移住競争がはじまる
ブレイン・コンピュータ・インターフェースという革命
「個人の意識」はクラウドに移行する
100年で生物の限界を超える「メタ知能」が生まれる
いかがでしょう?
目次をザッと見ただけでも、あまりの「進化」のボリュームに、頭がクラクラしてきませんか(笑)
本書を読むと、なにがわかるのか?
本書の内容は、多岐の分野におけるさまざまな進化を取り上げているので、ぶっちゃけそれらをちゃんと理解するには実際に読んでいただくしかないのですが、あえてざっくりまとめるなら……
これまでに、さまざまな分野で発達してきたテクノロジーが、これからの10年では、それぞれの分野を超えて融合していく。
5G、AI (人工知能)、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、3Dプリンティング、ブロックチェーン、ロボティクス、ナノテクノロジー、バイオテクノロジーなどの革新的な技術が融合することで、進化の速度が「加速」する。
そして、その「加速」した進化が、教育、医療、寿命延長、食料、買い物、広告、エンターテイメント、保険、金融、不動産など、私たちのあらゆる生活を激変させる。
ということが、説得力を持って語られていて、10年後の私たちの生活がいったいどのようなものかを知ることができるというわけです。
せっかくなので、僕が大きく刺激を受けた箇所を、いくつか抜粋してみたいと思います。
2030年には、空飛ぶ車が移動手段になる
ウーバー(ウーバーイーツの会社)の目標は、2020年には空飛ぶ車の性能を世に知らしめ、2023年にはダラスとロサンゼルスで空のライドシェアを完全に事業化すること。
(中略)
2027年ごろには今ウーバー(配車サービス)を呼ぶのと同じくらい簡単に、空のライドシェアをオーダーできるようになるはずだ。そして2030年には都市型航空は二つの地点間を移動する主要な交通手段となっている可能性がある。
2025年には、全人類がインターネットに接続できるようになる
インターネットは世界最大のネットワークだ。2010年には世界人口の約4分の1に相当する18億人がネットに繋がっていた。2017年には人口の半分の38億人に浸透した。だがこれから5年で、全人類が接続の恩恵を享受するようになる。
(中略)
ネット接続人口が「2倍」になれば(2025年には82億人になる)、私たちは未だかつてなかったような技術的イノベーションの加速と、世界的な経済発展を目にするだろう。
2023年には、3Dプリントの臓器を移植できるようになるかもしれない
バイオテックと3Dプリンティングも融合している。
(中略)
2023年には3D印刷された臓器が市場に登場すると予測される。
人間の寿命が大幅に伸びるかもしれない
「永遠の命は手に入るか」という問いの答えはまだ出ていない。だが100歳の人を再び60歳に戻すこと、すなわち人間の生存期間を大幅に延ばすことは、すでに「できるかどうか」から「いつできるか」の問題に移った。
2050年には、火星移住が本格化する
イーロン・マスクにとって火星でのコロニー建設は人類のための危機管理計画であり、この10年で解決すべき問題だ。
(中略)
マスクは2030年までに火星に人を送り、2050年には本格的な都市生活が営まれるようにするという目標を公言している。
進化は加速するが、まだプロセスに過ぎない
人類が知能、発達、可能性のピークに達したと考えるべき理由はない。
(中略)
私たちが今いるのは進化のプロセスの一地点、「イマココ」の矢印がたまたま指している場所にすぎない。
想像を超える未来が、もうそこまで来ている
そして、こんな言葉で本書は結ばれています。
深呼吸して、目はそらすな。
こちらの準備などお構いなしに、未来はもうそこまで来ているのだから。
エンターテイメント業界の未来は?
さまざまな分野の未来について言及している本書ですが、僕がもっとも気になっていたエンターテイメント業界の未来についても注目のポイントを見てみたいと思います。
動画配信サービスによって、エンターテイメント業界が変化した
いまは、Amazonプライムやネットフリックスなどを利用して映画をご覧になっている方も多くいらっしゃると思いますが、本書でも、動画配信サービスがエンターテイメント業界を大きく変えたと指摘しています。
ストリーミング・プラットフォームは急増している。大手テクノロジー企業のほとんどはこの分野に参入している。
かつては腕時計を買おうと思えば、店に足を運ぶ必要があった。映画を観るには車に乗って映画館に行かなければならなかった。
(中略)
いまやその必要はなくなった。
そして、こうした変化が、どのような影響をエンターテイメント業界に与えているかが語られます。
具体的になにが変わったのか?
ユーチューブがコンテンツ配信を大衆化したおかげで、長年続いてきたハリウッドによるタレントの独占は崩壊した。
また、
エンターテイメント産業は基本的に資金力があり、配給網をコントロールしたひと握りの映画会社とテレビネットワークが牛耳ってきた。
けれど、
スマートフォンのビデオカメラはいわば民衆蜂起の手段で、大衆はそれによって作り手になった。
つまり、スマホとインターネットによって、これまで映画やテレビを独占していた「タレント」という特権的な存在の価値が崩壊し、「放送」「興行」というネットワークを牛耳っていた大手映画会社・テレビ会社の価値が崩壊したというわけです。
そして、その変化は今後さらに進行していくのです。
今後、なにが変わっていくか?
ブロックチェーンはこのプロセスを後押しする。
取引コストがゼロあるいは無視できるほどわずかになるので、マイクロペイメント(少額決済)というコンテンツ・クリエイターの夢が実現する。これこそインターネットが誕生して以来、物書き、アーティスト、映画監督、漫画家、ジャーナリストらが待ち望んできたことだ。仲介業者の手を一切借りず、作品を直接ファンに届けられるようになる。クリエイティビティの世界が真の実力主義になる。
「決済方法の変化」というテクノロジーによって、作り手が直接ファンや観客に作品を届けられるようになり、「クリエイティブの世界は、真の実力主義になる」。
あるいは、「既存のエンターテイメント業界とは関係ないところから、ほんとうに面白いクリエイターが登場する」という可能性も、ここ数年のYouTubeの盛り上がりを見ていればうなずけるものです。
そして、そうした変化は間違いなく「大きな希望」といえるでしょう!
エンタメ業界が根本から変化する?
そして、僕がもっとも興味を惹かれた本書の指摘はこちらです。
ノキアは携帯電話市場で世界のリーダーだったが、スマートフォンが登場し、最終的に市場から撤退に追い込まれた。なぜか。それはノキアは電話業界で戦っていたのに、それがいきなりコンピュータ業界に変わってしまったからだ。
この指摘と同じことが、映画業界にも起こるかもしれません……。
こうした、エンターテイメント業界の「危機」と「希望」を同時にしっかり自覚できたことも、本書を読んでよかったポイントのひとつ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、今後10年で世界が大きく変貌していくことを知るためにも必読書と言える一冊、『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』をご紹介させていただきました!
ピーター・ディアマンディス&スティーブン・コトラーの著書
というわけで、今回は以上「『2030年すべてが「加速」する世界に備えよ』【必読】の未来予測」でした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。
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