ワット・パイロンウア(地獄寺)からの帰り道、パープルラインのタラード バン ヤイ駅から電車に乗って、地下鉄(MRT)に乗り換え、さらにBTSに乗り換えて、僕はバンコク市内に戻って来たのでした……。
前回の記事はコチラへ!
モンティエンホテルのカオマンガイ!
夕方、バンコク市内に戻った僕が目指したのは、再びのサラディーン駅!
そうです。
あひる師匠からの指令を遂行するため、目当てのカオマンガイを食べに行くのです!
そして、そのホテルの中にあるレストランで、たいそう美味しいカオマンガイを出す店があるらしい!
それが本当に美味しいのかどうか?
ぜひ調査して来てくれっ!
RUENTON COFFEE SHOP
というわけで、向かったのは昨日もやって来た「モンティエンホテル」の1階にあるレストラン「ルエントン」!
今日はお昼も食べていないので、お腹もぺこぺこです。
前日の顛末は下記の記事へ!
さっそくお店に入ると、まだ早い時間だからか店内も混み合っておらず、落ち着いて食事ができる雰囲気。
案内された席でメニューを見ていると、やって来たウェイターさんが聞いてきました。
と、思わずびっくりして取り乱してしまうところでしたが……
ワット・パイロンウア(地獄寺)への日帰り旅を経て、ひと回りもふた回りも成長していた僕は、そんな動揺をうまく隠し、落ち着いた態度で返答します。
そうして、厨房のほうへ去って行った店員さんの後ろ姿を眺めながら、僕はしみじみ思ったのでした。
いつだって「成長」という現象につきものの「誇らしさ」と、同時に、喪失感にも似た少しばかりの「切なさ」を感じながら……。
なんていう話はどうでもよく、どうやらこのお店は日本人御用達になっているようでした。
僕が食事をしたときも、現地で働くスーツ姿の日本人グループが2組ほど会食していましたし、僕のように人づてだったりブログだったりを見て、「カオマンガイ」目当てにやって来る人が多いのでしょう。
それできっと店員さんもいきなり「カオマンガイ?」と聞いてきたのだと思います。
そんなわけで、シンハービールを飲みながら待っていると、噂のカオマンガイがやってきました!
あひる師匠からはそう聞いていましたが、実際に目の当たりにすると、イメージしていたほどはボリュームを感じません。
お腹ぺこぺこだったからでしょうか?
レストラン「ルエントン」の情報
RUENTON COFFEE SHOP
営業時間:24時間(カオマンガイの提供は、11:00〜22:30のみ)
アクセス:BTSサラディーン駅から、徒歩約7分ほど。
(駅からタニヤ通りを抜けた先、スリウォン通り沿いにあるホテル「モンティエンホテル」の1階)
住所:The Montien Bangkok Hotel, 54 Surawongse Road,Bangkok 10500,Thailand.
RUENTON COFFEE SHOP:https://tabelog.com/thailand/A5601/A560104/56000305/
ベトナムからやって来た女の子
食事を終えて、ぶらぶらとパッポン通りを駅のほうへ向かっていると……
突然、若い女の子が目の前に立ち塞がりました!
呼び込みの女の子です。
軽くかわしても良かったのですが、とくに予定もなくひとりで気ままな時間を過ごしているだけなので、せっかくだから一杯だけ飲んでいくことにしました。
で、彼女に手を引かれて行ったのは、すぐ近くの通りに面したお店です。
屋外にテーブルとイスが並べられただけの小さなスペースで、並んで話をしながらお酒を飲むことになりました。
なんと!
彼女は、ベトナムからタイに働きにやって来た21歳の女の子だったのです。
まさか、タイでベトナム人女性とお酒を飲むことになるとは思いませんでしたが、こんな出会いも旅の醍醐味ですね!
そんなわけで、英語でうまくコミュニケーションできないときはグーグル翻訳でベトナム語に変換したりしながら、楽しく話をすることになりました。
ベトナム未経験の僕は「40度以上」と言われて驚いてしまいました。
日本も近年では灼熱の夏が当たり前になっていますが、さすがに「40度以上」と言われるとひるみます。
子だくさんです。
ベトナムの平均的な家族構成はわかりませんが、5人の子供を育てるのはやはり大変なことなのではないでしょうか。
ベトナムに関して無知で傲慢な日本人旅行者である僕にはありきたりな想像力しか湧いてきませんが、家族のために苦労している若い女の子というステレオタイプなイメージに重ね合わせて彼女を眺めたとき、なんとなく気になって尋ねてみました。
どんな返答がかえってくるかドキドキしていると、彼女はパッと笑顔になって言いました。
4月の水かけ祭が最高に楽しいんだよ!
みんなで水をかけまくって超楽しかった! 最高だよ!
屈託ないその笑顔は、まだ10代のような幼さと純粋さを感じさせるものでした。
一緒に水かけしようよ! 待ってるから!
そう楽しそうに言って、ベトナム・ハノイの女の子は笑っていたのでした……。
旅のメモ
タイの水かけ祭(ソンクラーン)
4月の旧正月に行われる「ソンクラーン」は、タイ全土で「水かけ」をする伝統行事(毎年4月13〜15日の3日間行われている)。
近年では、街中で通行人同士が水をかけあって楽しむ「水かけ祭」として有名で、世界各国から旅行者が集まり盛り上がっている。
タイ旅行のおすすめ時期についてはコチラの記事へ!
小一時間、そのお店で楽しくおしゃべりをした僕は、店を出てBTSの駅へと向かいました。
もし仮に、僕がまた来年の4月にタイにやって来たとしたら……
果たして、彼女は僕のことを覚えているのでしょうか?
1年近く前に、たった小一時間話しただけの日本人旅行者です。
毎日、イヤというほど目の前を通り過ぎていく外国人旅行者のひとりです。
けれど、そんなふうに、別れてしまえば二度と思い出さない、再び会うことがあってもきっと覚えてなどいない……そんな人たちとの一瞬の邂逅が、僕の旅を彩っているのだと感じます。
そして同時に、
そんな旅行者たちと触れ合いながら日常を生きる彼女たちにとっては、僕の感傷など反吐がでるほど陳腐なものに感じられるのだろうとも思うのです。
色とりどりの明かりで輝くバンコクの夜の街角で、僕はフラフラと酔いにまかせてそんなことを考えながら、きっと叶うはずのない彼女との約束を胸に刻んだのでした……。
(つづく)
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